藤井王将 名人初挑戦決めた「いいパフォーマンスを」タイトル獲得なら谷川17世名人超え最年少記録

[ 2023年3月9日 04:44 ]

広瀬八段に勝ち名人戦の挑戦権を獲得した藤井王将(撮影・西尾 大助)
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 将棋の第81期名人戦A級順位戦(毎日新聞社、朝日新聞社主催)プレーオフは8日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、先手の藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=が広瀬章人八段(36)を下し、名人戦7番勝負初出場を決めた。

 角換わり腰掛け銀の戦型で序中盤は難解な進行となったが、終盤にかけて徐々に差を広げる藤井らしい勝利にも「攻め合いになって急所が見つけづらい形。距離感がつかめなかった」と一局を振り返った。名人戦初挑戦に関しては「そのことは意識する感じではないですが、持ち時間が9時間と一番長い対局。その中でしっかりいいパフォーマンスを出せるように頑張りたい」と話した。

 渡辺明名人(38)に挑戦する7番勝負は4月5日に東京都で開幕する。名人戦3連覇中の渡辺は現在進行中の第48期棋王戦5番勝負でも藤井と対戦しており、シリーズ成績は1勝2敗。第4局は19日に栃木県日光市で行われる。

 藤井が名人戦を制すれば20歳10カ月あるいは11カ月での名人獲得となり、これまでの最年少記録21歳2カ月(谷川浩司17世名人=1983年)を更新する。(我満 晴朗)

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