いとうあさこ 極貧時代にもこだわった心のぜいたく「100円のアジフライさえ週1回なのに」

[ 2023年3月9日 22:23 ]

お笑いタレント、いとうあさこ
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 お笑いタレントいとうあさこ(52)が、9日放送のNHKラジオ第1「あさこ・佳代子の大人なラジオ女子会」(木曜後9・05)に出演し、駆け出し時代の心の癒やしについて語った。

 ブースからは、飲み物をすする音と、ほっとひと息つく声が漏れた。番組スタッフが入れてくれたコーヒーだといい、いとうは「スタジオがいい香りよ」と明かした。

 コーヒーにはこだわりがあるという。「20代後半くらいからお笑いを始めて、要は暇なわけよ。バイトとライブとネタ作りで。やることはあるけど、時間としては暇だから、コーヒー豆をわざわざ新宿のコーヒー屋さんに行って買って、家でひいて」。お笑いの世界に飛び込んだころから、豆を選んで買うほどだったそうで、「1回、青い豆を買って煎ってみたんだけど、それはさすがに技術的にダメだったので、ローストされたコーヒーを買ってきて、毎朝ガリガリガリってやってたのよ」と振り返った。

 お笑いコンビ「オアシズ」の大久保佳代子は、「お金にも大変な時期でも、高貴というか優雅な趣味を1個持つっていうのがさすが、あさこさん」と称賛していた。

 駆け出しのころのいとうは仕事も少なく、コーヒー豆どころから日々の食事にも困る極貧ぶりだったという。「すごくない?100円のアジフライさえ1週間に1回しか買えなかったのにさ。あの時コンビで活動していたので、相方が来たらコーヒーをいれて」と、自分でも驚いていた。

 当時の自分について、「何か1個、自分を支える芯みたいだったのかな?分からないけど」と分析した。「おかずも買えないから、どこの国で作ったか分からないミートソース缶みたいなのを乾物屋で買ってきて、スプーン1杯だけ混ぜるのよ、2合のご飯に。味がつくというより、逆にちょっとすっぱい。それを握り飯にして食べながら、コーヒーは豆をひくという」。アンバランスな生活を回想しつつ、「虚勢張ってたんだろうね。私はコーヒー豆を買う女だって」とも話していた。

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2023年3月9日のニュース