渋谷スクランブル花火男送検 量刑の軽さに夏野剛社長が問題提起「意図をどう扱うかは考えた方がいい」

[ 2023年2月15日 21:38 ]

 KADOKAWAの夏野剛社長(57)が15日、ABEMA「Abema Prime(アベプラ)」(月~金曜後9・00)にコメンテーターとして生出演し、東京・渋谷のスクランブル交差点で昨年11月、花火を打ち上げたとして自称翻訳家の男(35)が道路交通法違反(禁止行為)容疑などで東京地検に書類送検された事件について、コメントした。

 渋谷署幹部によると、男は昨年11月14日、道玄坂のスクランブル交差点の横断歩道上で、打ち上げ花火約50発を発射、歩行者や車の通行を妨害するなどした疑い。容疑を認めている。

 男は「花火を打ち上げれば目立つと思った」と供述しているという。夏野氏は「渋谷のスクランブル交差点の真ん中で花火を発射する意図というのが、明らかに愉快犯。騒ぎを起こしたくてやってるんだと思うんですよね」と、男の心理を推測した。

 周囲には大勢の通行人がおり、歩行者に向けられた花火もあったが、ケガ人はいなかった。番組では、弁護士の話として、男が注意のみで終わるか、処分された場合も罰金5万円の略式命令になる可能性を挙げている。夏野氏は「これでケガ人が出たら致傷罪になる。ケガ人が出なかったら…ということで、意図よりは結果として被害者がいるとか、ケガが起こったとか、そういうことが重視されているんだと思う」と話し、実際にケガ人が出なかったことが量刑の軽さにつながったと分析した。

 社会が変容し、人の考え方にも多様性が生まれた現在。夏野氏は「世の中の常識とか、みんなから見てやっちゃいけないことが何だかよく分からなくなっている」としつつも、「そういう社会においては少し、意図のところをどう扱うかは考えた方がいいと思う」と問題提起した。

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2023年2月15日のニュース