窪田正孝　概念剥ぎ取ったその先を　ブロンズ像見つめ「人生で凄く幸せな瞬間」

2022年（第77回）毎日映画コンクール表彰式 （ 2023年2月14日    東京都目黒区八雲「めぐろパーシモンホール」 ）

＜第77回毎日映画コンクール表彰式＞男優助演賞を受賞しトロフィーを見つめる窪田正孝（撮影・会津　智海）
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　【男優助演賞　「ある男」】「ある男」で男優助演賞を受賞した窪田正孝（34）はブロンズ像を見つめながら「人生で凄く幸せな瞬間に立ち向かえている」と喜びをかみしめた。

　芥川賞作家・平野啓一郎氏の同名小説が原作のヒューマンミステリー。名前も過去も変えて別人として生きた“ある男”を好演した。脚本を読んだ当時を「人は表の顔だけではなくて裏の顔もある。“多面的な顔があってもいい”と人生に苦しんでいる人の背中を押してくれる言葉に魅力を感じました」と回顧。謎に包まれた難役を「あえてグレーゾーンを保ったまま、引き算のようにお芝居をすることを意識しました」と振り返った。

　今後について「もっともっといろんなことをインプットして、自分の恥じらいや固執している概念を剥ぎ取りたい。剥ぎ取ったその先を見つめたい」と新境地への決意を口にした。　（望月　清香）