妻死去、介護疲れですい炎&入院…嘉門タツオ“激動の1年”も「頑張って歌います」

[ 2022年12月12日 05:30 ]

「39(サンキュー)ライブツアー2022~2023」をPRする嘉門タツオ
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 “替え唄の大御所”でシンガーソングライターの嘉門タツオ(63)が、年末恒例「39(サンキュー)ライブツアー2022~2023」を12月30日の大阪・Zepp Namba公演を皮切りに東名阪で行うのを前に本紙の取材に応じた。

 目玉は「年末にこのメドレーを聴けば、この1年が分かる」という曲だが、週3回更新するTikTokの人気映像から抜粋したものや旧知の松任谷由実(68)パロディーまとめ曲などを披露予定。新作も考案中だ。
 自身にとって激動の1年も振り返る。8月には急性すい炎で10日間の入院。SNSに加え、芸能生活40周年を迎える来年に向けて仕事は多忙を極め、酒量が増えていたことが原因。さらに病床に伏していた妻・こづえさんの介護も重なった。

 「妻の最期の21日間で、160人の方がお見舞いに来てくれました。押尾コータローさんが枕元で『マザー』を1曲演奏してくれたり、元JAYWALKの中村耕一さんが『何も言えなくて…夏』を歌ってくれたり。真心のこもった演奏でした。最期の晩餐は北海道から送っていただいた塩水ウニでしたね。それをチュルチュル食べて。1箱の3分の2は食べてた。最期まできれいでした」

 こづえさんは9月15日、「びまん性星細胞腫」のため、帰らぬ人となった。57歳の若さだった。告別式の出棺の際にはこづえさんの希望通り、自作の「HEY浄土」「旅立ちの歌」を涙ながらに歌い、送った。最愛の人を失い、「精神状態に不安もあった」そうだが、それでも「悲しいばかりでもおれんから」と少しずつ立ち直ってきた。「エネルギーもみなぎってきました。力強くやれると思います。頑張って歌います」とライブでは自らを奮い立たせるつもりだ。

 11月3日には自身のYouTubeチャンネルで、アンチエイジング専門医だったこづえさんが作詞し、嘉門が作曲した夫婦共作の「アンチエンジング入門編 ドクター・こっこ」の動画を公開した。「妻が“何か足りないのよね”と言ってた。何度も推考して、形として残すことができました」と嘉門も満足そう。最後は「結婚してよかったです。意味がありました」と締めくくった。

 東京公演は来年1月8日にSHIBUYA PLEASURE PLEASURE、同14日に名古屋・ボトムラインで開催する。

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2022年12月12日のニュース