葛城ユキさんをしのぶ会開催 亡くなる前日メッセージ公開「ピアノを杖代わりにしてまでも歌人生を全う」

[ 2022年12月12日 20:54 ]

葛城ユキさんとの思い出に花を咲かせるコンサート出演者
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 今年6月に原発性腹膜がんのため亡くなったロック歌手、葛城ユキさん(享年73)をしのぶ会が12日、東京都北区の北とぴあで開かれた。

 「夢グループ」主催のコンサート形式で行われ、葛城さんが亡くなる前日、自宅のベットにて録音した最後のメッセージが公開された。

 「プロのステージに立って、毎回口癖のように言ってきたことがあります。それは“このステージでピアノを杖代わりにしてまでも 歌人生を全うしたい”。悔いのない人生だったと思いますが、1つだけ欲を言わせてもらえれば、高齢者代表として皆様の元気の源になりたいと思っていましたが、叶うことはできません。それだけが私の心に残る悔いです。でも欲張りは言いません。本当に今まで私の歌を愛してくださった皆様、ありがとうございました。さようなら」

 絞り出すような声で語りきり、メッセージを聞いたファンからは「ユキちゃん、ありがとう!」と感謝の言葉が飛んだ。

 この日行われたコンサートは「夢スター 春・秋」と題し、葛城さんはこれまでに何度も登場した舞台。過去にステージをともにした「フォーリーブス」おりも政夫(69)江木俊夫(70)、あべ静江(70)や保科有里(60)ら計20人が出演した。スクリーンには代表曲「ボヘミアン」や、生前最後の歌唱となった名曲「ローズ」を歌う映像が流れた。「夢グループ」の石田重廣社長(64)は「これからも葛城さんと幸せな日々を過ごしたかったです」と声を震わせた。そのほかの出演者たちも、思い出話に花を咲かせた。

 関係者によると、来年2月にも葛城さんを追悼する追加コンサートも予定。大阪、神戸、そして最後は葛城さんの故郷である岡山・倉敷での公演が計画されているという。

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