てぃ先生　静岡に続き…富山で保育士が園児虐待「氷山の一角」　業界全体の人手不足訴え

てぃ先生公式インスタグラム（＠tsenseidayo）から

　現役保育士ユーチューバーで育児アドバイザー、顧問保育士としても活動する、てぃ先生（35）が12日、日本テレビ系「情報ライブ　ミヤネ屋」（月～金曜後1・55）にVTR出演。保育士不足を訴えた。

　番組では富山市本郷町の私立認定こども園「本郷町保育園」で園児への暴行の疑いで20代の女性保育士2人が書類送検ことを取り上げた。静岡県裾野市の保育園では、園児らを暴行した疑いで元保育士の女3人が逮捕された事件も起きており「裾野市の時点で氷山の一角って表現しているんですが、やっぱりだよなという感じ。世間の皆様、保護者の方々を不安にさせるわけじゃないが、まだまだごく一部の話であって。どこの保育園でもこういう状況がある可能性は高いと思います」と述べた。

　園には監視カメラが設置されていたが、それでも虐待行為が行われていたとみられ「園側の園長先生の管理不足が大きい。いくらカメラがついていても、確認のルーティンがなければ設置の意味がない」と指摘。

　再発防止策として、園は園長の権限と同等の資格を持つ人間を配置することなどを保護者へ示したが「まったく対策になっていない。現状、保育士さんの人手不足もそうだが、園長先生の人手不足も加速しているので、園長先生が保育に入ってしまうこともザラにある。本来は園長先生は保育士としてカウントしちゃいけない存在なんですけど、実際は保育士が足りなくて、園長先生がどこかのクラスに入っていると。そうなると、園全体を管理する人間とか、カメラを設置しても見る人間がいないということになる。管理者を配置といっても、クラスを見まわることができない、円滑なコミュニケーションを図れないってことになるとただ配置しました、だから大丈夫っていうことにはまったくならないと思います」と見解。

　こうしたケースは「非常に多い」といい、「園長先生が足りない。保育業界としては、雇われ園長と言われるケースも多い」。さらに「こんなこと言ったら怒られてしまうかもしれませんが、園長先生というのは保育や子供に関しては詳しいが、経営、運営に関して優秀かといわれると判断が難しい。危機管理、人間関係のコントロール、保護者対応とか子供ではない専門になってくると園長先生たちは能力が高いと言えない状態。そこも全国的な問題だと思います」と業界としての圧倒的な人手不足を訴えた。