橋下徹氏 二階氏VS蓮舫氏の“空中戦”を一刀両断「両方ともダメ」「すべては国会議員の怠慢」

[ 2022年9月19日 18:06 ]

元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏
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 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(53)が19日、フジテレビ系「Live News イット!」(月~金曜後3・45)にコメンテーターとして生出演し、安倍晋三元首相の国葬をめぐる自民党の二階俊博元幹事長、立憲民主党の蓮舫参院議員の“バトル”について私見を語った。

 二階氏は国葬実施について「やらなければバカ」などと発言。16日に出演したテレビ番組でも「黙って手を合わせて見送ってあげたらいい。議論があっても控えるべきだ」などと述べ、SNSで「言論封殺」などと批判が殺到した。これに蓮舫氏はツイッターで「言いたい放題」と糾弾。「国会審議の重要さを軽視するご認識に驚く」、(国葬は)「黙って見送るものではない」と痛烈に批判した。

 メディアを使った“空中戦”にも、橋下氏は「両方ともダメですね」とバッサリ。蓮舫氏には「国会審議の重要さを今ごろ言っても遅いんですよ」と指摘した。国葬をめぐる審議が未成熟のまま話が進んでしまっているとした上で、同じく国葬として行われた昭和天皇の大喪の礼と比較。「官房副長官の木原(誠二)さんは“大喪の礼と違うんですよ”と。え?じゃあ大喪の礼と違う国葬って、日本にはレベルが違う2つの国葬があるんですか?って。こうなるから話がおかしくなるわけで、国葬っていう言葉を使ったからこんな大混乱になった」と経緯を分析した。

 国葬実施については、あらためて「安倍さんの功績は称えるべきだと思うし、7年も8年も首相を務めた人に、国民がありがとうございますと言うのは当然だと思う」と賛成意見を示した。一方で、「いきなり自民党も国葬だってなって、国民はえ?っとなってしまった」と、安倍元首相の死去から数日で、国会審議を経ずに閣議決定してしまったいきさつには疑問を呈した。

 政府は今回の国葬に際し、国民への弔意を強制しない意向を示しているが、橋下氏は「国葬で国民全体が弔意を表さないってあり得ないですよ。呼びかけるのは当たり前じゃないですか?」と持論を展開。「これを呼びかけると強制になるとか、こんな議論になるでしょう?」と、論戦の本末転倒ぶりを嘆いた。さらには「すべては国会議員の怠慢、一番は政権与党の自民党の怠慢だけれども、野党も含めて“国葬とは何ぞや?”という議論をやってこなかった政治家の責任だと、僕は思う」と結論づけた。

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2022年9月19日のニュース