東京五輪で挫折味わったサニブラウン&新谷仁美 失意乗り越えた見事な復活劇に密着

[ 2022年7月9日 10:00 ]

9日放送のTBS「バース・デイ」では東京五輪で挫折を味わったサニブラウンの復活劇に密着した(C)TBS
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 9日放送のTBS「バース・デイ」(土曜後5・00)は、陸上のサニブラウン・ハキーム(23=タンブルウィードTC)と新谷仁美(34=積水化学)に密着し、東京五輪で挫折を味わった2人の復活劇に迫った。

 サニブラウンは昨年6月、東京五輪の出場権をかけた日本選手権100メートル決勝で10秒29のタイムで6位となり出場権を逃がした。東京五輪には200メートルの代表として出場したが、予選で自己ベストよりも1秒以上遅いタイムでまさかの敗退。このレースから半年間、表舞台から姿を消した。

 不振の理由と空白の半年間について番組の独占取材で「20年の秋に3カ所同時にヘルニアになって。背中の真ん中と下2つなって。歩けないですし座れないし立てない。それとの戦いでした1年間」と、五輪の1年以上前からまともに練習が出来る状態ではなかったと明かした。

 五輪後は治療とリハビリを最優先し、世界で戦うための体づくりを進めた。「今シーズンはチャレンジャーとして」と気持ちを新たにして臨む。そして6月に行われた日本選手権で、今シーズンの日本人最速となる10秒04で見事世界陸上への出場を決めた。

 新谷は東京五輪で1万メートル代表として出場。前年に日本記録大幅に更新し、1万メートル初のメダル獲得を期待されていた。だが、決勝ではレース序盤で先頭集団から脱落。自己ベストから2分近く遅れ、21位という結果に終わった。

 失意の五輪から1カ月。練習を再開した新谷への密着取材が許された同番組。そこでは「まだ人に会いたくない。自分に大きなしこりがあるから、完全に開き直っているわけじゃない」と気持ちを切り替えられていなかった。

 新谷は「自分にとってマラソンが一番難しくて超えなければいけない、克服しなければいけないもの」と、五輪の挫折から立ち直るために決断したのはマラソンへの挑戦だった。そして3月の東京マラソンでは東京五輪で8位入賞の一山など有力選手が出場する中、日本人2位でフィニッシュ。失意を乗り越えて、見事世界陸上への出場権を獲得した新谷の顔には笑顔が戻った。

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