漫画原作者・河本ほむら氏も謝罪「配慮を欠いた」新作「異世界転生者殺し―チートスレイヤー―」連載中止

[ 2021年6月29日 10:50 ]

 ドラマ化や実写映画化もされた「賭ケグルイ」などで知られる漫画原作者の河本ほむら氏が28日、自身のツイッターを更新。今月9日に発売された「月刊ドラゴンエイジ」(KADOKAWA)7月号からスタートした漫画「異世界転生者殺し―チートスレイヤー―」の連載中止を謝罪した。作中の悪役キャラクターが他の複数の作品に酷似していると物議。同誌編集部は同日、わずか1話で連載中止を発表した。

 河本氏は「この度は関係者の皆様にご心労、ご心配をおかけし、お騒がせしてしまったことを心より深くお詫び申し上げます。配慮を欠いた作品づくりをしてしまい、今回のような事態を招いたことを反省しております。今後、その反省を基に、より良い作品づくりに励んでまいります。誠に申し訳ございませんでした」と謝罪した。

 同誌編集部は「2021年7月号より弊誌にて連載中の『異世界転生者殺し―チートスレイヤー―』に関しまして、同年8月号以降の連載を中止させていただくこととなりました」と報告。

 「読者の皆様をはじめ関係各位には多大なご迷惑をおかけいたしますことを深くお詫び申し上げます。誠に申し訳ございません。当該作品につきましては、他作品の特定のキャラクターを想起させるような登場人物を悪役として描いていることについて、読者の皆様より多数のご指摘を賜りました。ご指摘を受け、編集部としてあらためて検証いたしましたところ、キャラクターの意匠、設定等が他作品との類似性をもって表現されていること、特定の作品を貶める意図があると認められるだけの行き過ぎた展開、描写があること、またそれらに対する反響への予見と配慮を欠いていたことなど、編集部での掲載判断に問題があることを認識し、連載中止の決定に至りました。本件に係り、ご迷惑をおかけした著作者、関係者の皆様には、重ねてお詫び申し上げますとともに、同様の不備のないよう厳重に留意してまいります」と謝罪した。

 「すべての異世界転生者を屠(ほふ)る!?憎と欲に塗れた復讐譚、開幕――!!」と銘打ち、幼なじみを殺された主人公が異世界転生者に復讐する姿を描いていく予定だった。

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2021年6月29日のニュース