「麒麟がくる」大河最終回18%超は「江」以来9年ぶり快挙“勝因”は本能寺の変 普段見ない層も視聴

[ 2021年2月8日 10:20 ]

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の主演を務めた長谷川博己
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 俳優の長谷川博己(43)が主演を務めるNHK大河ドラマ「麒麟がくる」(日曜後8・00)の最終回(第44話)が7日に15分拡大で放送され、平均世帯視聴率は18・4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが8日、分かった。大河ドラマ最終回の18%超えは、2011年「江~姫たちの戦国~」の19・1%以来9年ぶりの快挙。“勝因”は戦国最大のミステリーにして今作最大のクライマックス「本能寺の変」(天正10年、1582年)を最終回にもってきたことだった。

 「麒麟がくる」の視聴率は、コロナ禍の影響による約3カ月の休止を挟んでオンエアが再開された第22話(昨年8月30日)以降、13%前後で推移。最終回18・4%は、前回第43話(1月31日)の13・9%から大幅4・5ポイント増。一気に盛り返した。

 この夜はさらに、ライバル2強の日本テレビ「世界の果てまでイッテQ!」(日曜後7・58)15・3%、テレビ朝日「ポツンと一軒家」(日曜後7・58)14・6%を上回り、同時間帯横並びトップに立った。

 世代別の視聴率を見ると、最終回は特に、12~1月に7%前後だったF3層(女性50~64歳)が13・3%、同じく7%前後だったM3層(50~64歳)が12・2%と大幅アップ。前週1月31日、F3層とM3層が最も視聴したのはTBS「バナナマンのせっかくグルメ!」(日曜後8・00)。そこから「麒麟がくる」最終回が視聴者を奪った。

 また、普段は大河ドラマを見ないF1層(女性20~34歳)、F2層(女性35~49歳)の視聴率も上がり「本能寺の変だけは見てみよう」という視聴者が多かったことがうかがえる。

 NHKは第41~44話と残り4回となった1月17日朝に「本能寺の変は最終回で描かれる」と発表。今作最大のヤマ場を早めに打ち出し、宣伝に集中してきた。

 残り1週間は連日、キャストのコメントを番組公式ツイッターに掲載。堺正章(74)の「こんな終わり方がこれまであっただろうか?」、滝藤賢一(44)の「私も楽しみすぎて鼻血出そうです(笑)」、徳重聡(42)の「僕が大好きなラストシーン。皆さんは、どうぞ驚かされてください」など、期待をあおった。

 大河ドラマ59作目。第29作「太平記」(1991年)を手掛けた名手・池端俊策氏(75)のオリジナル脚本で、智将・明智光秀を大河初の主役に据え、その謎めいた半生を描いた。昨年1月19日にスタート。新型コロナウイルスの影響により、途中、約3カ月の撮影&放送休止を挟み、1~12月の暦年制としては史上初の越年放送となった。

 「麒麟」は、王が仁のある政治を行う時に必ず現れるという聖なる獣。最終回は、戦国最大のミステリーにして今作最大のクライマックス「本能寺の変」(天正10年、1582年)が描かれた。

 ラストは「山崎の戦い」(天正10年、1582年)で羽柴秀吉に敗れた後も、光秀が生き延びて僧侶「南光坊天海」として徳川の幕政に関わったとの“生存説”に含みを持たせた衝撃のシーン。SNS上も騒然となった。

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2021年2月8日のニュース