雪組トップスター、望海風斗が宝塚大劇場に別れ 涙で声を詰まらせ「一生忘れません」

[ 2021年2月8日 19:11 ]

<望海風斗退団公演>退団公演を終えあいさつで涙ぐむ望海風斗(撮影・後藤 正志)
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 4月11日の東京公演千秋楽を最後に宝塚歌劇団を退団する雪組トップスター望海風斗(のぞみ・ふうと)のサヨナラ公演「fff―フォルティッシッシモ―/シルクロード」が8日、兵庫・宝塚大劇場で最終日を迎え初舞台から約18年慣れ親しんだ本拠地に別れを告げた。

 新型コロナウイルス感染症の影響で公演の延期が続き、本来より半年遅れでのサヨナラ公演。ファンが劇場から最後の退出を見送るサヨナラパレードも中止となり、歌劇団によると少なくとも平成以降では初めての措置だ。何もかもが異例の退団公演となったが、それでも望海は「今できる最高の形で千秋楽まで皆さんが尽力してくださり、最高の千秋楽を迎えることができました。今日のことは一生忘れません」とあいさつで感謝した。

 最後の大階段は男役の象徴である黒のタキシードで下りた。ファンへの感謝を述べようとした瞬間、涙で声を詰まらせ「ファンの方もいろんな事を我慢してくださってるんだろうな、と思うとグッときてしまいました」と明かした。

 本公演が終了してからのサヨナラショーでは同時に退団するトップ娘役・真彩希帆(まあや・きほ)と代表作のひとつでもある「ファントム」の「Home」を始め「壬生義士伝」、「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」、「ドン・ジュアン」など代表作の数々から名曲をつづり客席を魅了した。ラストステージとなる東京公演は26日~4月11日まで東京宝塚劇場で行われる。

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