「麒麟がくる」全話平均は14・4%「真田丸」以来4年ぶり14%超“大河復活”落合CP完走「感無量」

[ 2021年2月8日 10:00 ]

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の主演を務めた長谷川博己
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 俳優の長谷川博己(43)が主演を務めるNHK大河ドラマ「麒麟がくる」(日曜後8・00)の最終回(第44話)が7日に15分拡大で放送され、平均世帯視聴率は18・4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが8日、分かった。コロナ禍の影響による約3カ月の休止を挟んでオンエアが再開された第22話(昨年8月30日)以降で最高、初回(昨年1月19日)の19・1%に次ぐ番組2位の高視聴率で有終の美を飾った。全44話の期間平均(全話平均)は14・4%で、2016年「真田丸」(16・6%)以来4年ぶりの14%超え。前作「いだてん~東京オリムピック噺~」の8・2%を大幅6・2ポイント上回り“大河復活”を印象づけた。

 制作統括の落合将チーフプロデューサーは「『麒麟がくる』、ついに大団円を迎えました!放送開始の遅延、コロナ禍における放送中断など、さまざまなことがありましたが、今はすべての回を制作、放送することができて、キャスト、スタッフ全員、感無量の思いです」と完走の心境。

 「放送開始前は2020年という記念すべき年に送る大河ドラマ、という触れ込みでしたが、結果的に20年は大変な年になってしまいました。そんな年に放送する大河ドラマとして、本当にドラマの中でも、現実の世界でも麒麟が来てほしい、そのために我々ができることを精いっぱいやろうと、脚本の池端俊策さんは物語を書き、長谷川博己さんをはじめとするキャストの皆さんはお芝居を、スタッフはそれを映像に仕立てようと、それぞれ自分にできる精いっぱいのことを全力を尽くしてやり切り、何とか最終回まで走り抜けることができました」と全員の健闘を称え「真の麒麟は、光秀や信長の心の中に、そして私たちと周りにいる身近な人たちの心の中にいるものなどだと、番組を終えて強く思います」と結んだ。

 大河ドラマ59作目。第29作「太平記」(1991年)を手掛けた名手・池端俊策氏(75)のオリジナル脚本で、智将・明智光秀を大河初の主役に据え、その謎めいた半生を描いた。昨年1月19日にスタート。新型コロナウイルスの影響により、途中、約3カ月の撮影&放送休止を挟み、1~12月の暦年制としては史上初の越年放送となった。

 「麒麟」は、王が仁のある政治を行う時に必ず現れるという聖なる獣。最終回は、戦国最大のミステリーにして今作最大のクライマックス「本能寺の変」(天正10年、1582年)が描かれた。

 ラストは「山崎の戦い」(天正10年、1582年)で羽柴秀吉に敗れた後も、光秀が生き延びて僧侶「南光坊天海」として徳川の幕政に関わったとの“生存説”に含みを持たせた衝撃のシーン。SNS上も騒然となった。

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2021年2月8日のニュース