石原良純 森会長発言“不適切”も…「不寛容な時代」危惧 玉川氏は反論「そういう話じゃない」

[ 2021年2月8日 22:10 ]

石原良純
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 気象予報士でタレントの石原良純(59)が8日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)にリモート出演。東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)が女性蔑視発言で批判を受けていることを受けて「不寛容」をキーワードに私見を述べた。

 森会長は3日に行われた日本オリンピック委員会(JOC)の評議員会で、JOCが女性理事を増やしていく方針を掲げていることに「女性がたくさん入る理事会は時間がかかる」などと発言、翌4日に発言を撤回して謝罪した。森氏は会見前には責任を取るため辞任を検討していたが、組織委幹部らから「森さんでなければ7月の五輪開催は不可能」と説得され、続投の意思を固めたという。

 石原は「男女不平等に関しては憤られる方もいるし、森さんの影響力を生かさないと(東京五輪へ)立ちゆかなくなってしまうと思われる方もいる」と森会長の発言を巡るそれぞれの立場について言及。そして女性蔑視発言について「今の時代に即していないし、昭和にそういう考え方をされた方がいたのも事実だが、今、責任ある立場の方が言う言葉ではない」と不適切であるとしたうえで、社会から“寛容さ”が失われていると指摘した。

 「今の世の中は何かあった時に“不寛容”って、ひとつのことで何も許さないと。人はトラブルがあったりミスをするけれども、助け合って乗り越えていくっていう部分があまりにもなくなりつつあるっていうのは、森さんのことだけでなくて、危惧するんですよね」

 石原はまた、森会長について「『老害』なんていう言葉がネットでは出てしまっているけれど、経験者の知恵があることも事実」とコメント。そして「森さんの発言云々じゃなくて、あまりにも不寛容な時代っていうのは怖いかなって、僕はこのことを見てるんですけどね」と続けた。

 この石原の発言に対して同局の玉川徹氏は「寛容、不寛容、そういう話じゃないと思いますよ」と反論。資質に疑問符が付いた森会長を代えられないどころか慰留した組織委を「昭和だよね、30年以上遅れている」と批判し、「これを日本全体としてどういうふうな形で決着させるんだ、と。辞めないで許すということになれば認めることになっちゃう」と話していた。

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2021年2月8日のニュース