日テレ、映画「時をかける少女」で大林宣彦さん追悼テロップ「心よりご冥福をお祈りいたします」

[ 2020年4月18日 15:43 ]

大林宣彦監督

 肺がんのため10日に亡くなった映画監督の大林宣彦さん(享年82)の代表作「時をかける少女」(1983年)が18日、日本テレビで放送され、ラストに追悼テロップが流れた。

 「時をかける少女」は映画デビューの女優・原田知世(52)が主人公を演じ、大ヒット。同作と「転校生」「さびしんぼう」は、故郷・広島県尾道市を舞台とした“尾道三部作”と呼ばれている。

 放送ラストに「大林宣彦監督 心よりご冥福をお祈りいたします」とテロップが流れ、大林さんを追悼した。

 主演の原田は11日に公式ツイッターを更新。恩師の訃報に「大林宣彦監督 在りし日のお姿を偲びつつ、ご冥福をお祈りいたします」と思いをつづった。

 大林さんは16年、肺がんで余命3カ月の宣告を受けたことを公表。闘病生活の間にも、映画を撮り続けた。4月には最新作「海辺の映画館-キネマの玉手箱」が公開予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期が発表されていた。

 ◆大林 宣彦(おおばやし・のぶひこ)1938年(昭13)1月9日生まれ、広島県出身。CMディレクターを経て77年「HOUSE」で商業映画監督デビュー。その後「ねらわれた学園」「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」などを発表。92年「青春デンデケデケデケ」で日本アカデミー賞優秀監督賞。98年「SADA 戯作・阿部定の生涯」でベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞受賞。2004年に紫綬褒章、09年に旭日小綬章を受章。19年に文化功労者。

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