志村さん“全盛期動画”無料公開に込められた思い 死しても新型コロナと戦う 医療従事者、家庭をサポート

[ 2020年4月18日 08:43 ]

志村けんさん
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 先月29日に新型コロナウイルスによる肺炎のため亡くなった「ザ・ドリフターズ」の志村けんさん(享年70)の所属事務所は18日、87年から96年に放送されたコント番組「志村けんのだいじょうぶだぁ」を再編集し、きょう午前7時から同社のYouTubeチャンネル「イザワオフィス公式チャンネル」で順次公開すると発表。志村さんの「笑い」が新型コロナウイルスと戦う世界に活力を与え、収益による寄付が医療従事者のサポートとなることを願った。

 動画による収益は、諸経費を除いた上で日本赤十字社に全額寄付される。所属事務所は以下のように経緯を説明した。

 「志村けんが新型コロナ感染症によって亡くなり、現在も日本に限らず、世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスとの戦いに於いて、志村けんを失った弊社が、社会に対して何を発信し、最前線で働く医療従事者にどのような支援ができるのかを検討した結果、インターネット動画配信サイト『YouTube』に当該コント動画を公開し、本コンテンツから得られる収益を、諸経費を除いた上で、日本赤十字社に全額寄付することを、ご遺族をはじめとした関係各所にご理解をいただいた上で、決定いたしました」

 諸事情により、テレビ等で目にする機会が少なかった同番組。所属事務所は今後も状況に変化が見込めないことを明かし、「これら、志村けんの全盛期とも言える時期の作品が、このまま人々の目に触れられず、再び世に出ないまま葬り去られてしまうことに対して、大きな葛藤がありました」と胸中を吐露。

 そうした思いから、「『本来であれば処分されるのを待つのみ』であった本作品群が、新型コロナウイルスと戦い続ける世界各地の家庭を明るくする一助となり、寄付により日本赤十字社の諸活動が、より多くの方々を助けることを、弊社スタッフ一同、願っております」と記した。

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2020年4月18日のニュース