芝野虎丸八段とは…きっかけは「ヒカルの碁」、カラオケでは米津玄師

[ 2019年10月9日 05:30 ]

囲碁・芝野虎丸八段 最年少で名人奪取

韓国研修で碁盤を見つめる小学4年の芝野虎丸八段(洪清泉さん提供)
Photo By 提供写真

 芝野は4人きょうだいの3番目。兄・龍之介二段も棋士で東京理科大の大学生、妹もアマ囲碁の有力選手。姉は東大生という。

 囲碁を始めたのは6歳。きっかけは父親が買ってきたテレビゲーム「ヒカルの碁」。兄について囲碁道場「洪道場」に通い始めた。

 囲碁のスタイルは「静」。碁石を持つとき、打つときに音を立てることがなく、対局中にうなるなど声を発することもない。何時間も正座を崩さない高い集中力がある。対局やイベントなどの仕事がないときは、ネット対局や研究会などで10時間以上囲碁の勉強に取り組むことも少なくない。18年、世界最強レベルの中国人棋士柯潔(かけつ)九段(22)に勝って囲碁界を騒然とさせた。

 動物好きで、犬1匹、猫2匹、インコ1羽のペットがいる。カラオケでは米津玄師、宇宙戦艦ヤマトを歌う。

 ▽ヒカルの碁 原作・ほったゆみさん、作画・小畑健氏で、1999~2003年に週刊少年ジャンプ(集英社)で連載。平凡な小学生・進藤ヒカルが、平安時代の天才囲碁棋士・藤原佐為の霊に取りつかれ、囲碁の世界で活躍し成長していく。囲碁を小中学生に広め、ブームを起こした。2000年、第45回小学館漫画賞受賞。単行本は全23巻で、累計発行部数2500万部。米国やフランス、アジア諸国でも人気となった。

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