宇宙空間でも劣化しないガンプラお披露目 人工衛星から東京五輪へ応援メッセージ

[ 2019年9月4日 20:20 ]

人工衛星に搭載す“ガンプラ”について意見を交わした(左から)バンダイの山中信弘さんと、野口聡一、金井宣茂両宇宙飛行士
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 2020年東京五輪・パラリンピックの応援企画で、大会組織委員会と宇宙航空研究開発機構(JAXA)が人工衛星に乗せて宇宙に飛ばす「機動戦士ガンダム」の小型模型が、静岡市のバンダイホビーセンターで4日、お披露目され、宇宙飛行士の野口聡一さんと金井宣茂さんが、バンダイの担当者と意見交換した。

 模型は「ガンダム」と「シャア専用ザク」の2体で、ともに高さ9センチ。主な素材として、宇宙空間の超高温と超低温に耐えられる樹脂「ハイテンプ」と「PEEK」などが使われている。

 野口さんは「(宇宙では)紫外線などで、色がすぐに抜けて白くなってしまうけど大丈夫ですか?せっかくきれいに塗装されているのに、色が落ちたらさみしい」と質問。これに、バンダイの山中信弘さんは「東大の先生方にご協力頂いた特殊なコーティング剤を塗っており、テストしたところ、しっかり色は残っている」と説明。紫外線や放射線、原子状酸素(AO)にさらされても劣化ない塗装やコーティングが施されているという。

 大会期間中は塗装の劣化による色落ちはしないというが、野口さんは「もし落ちたら、色を塗り直すタスク(任務)を追加してもらいましょう。船外作業で金井が赤、僕は青を塗りますよ」と笑わせた。

 野口さんも、金井さんも大のガンダム好き。劇中でガンダムが宇宙から大気圏に突入する際の高温に耐えて生還したエピソードを引き合いに、野口さんは「模型が大気圏に突入しても大丈夫か」と質問。山中さんが「そこの議論は我々も喧々がくがくとやりました。なかなか、それを可能にする素材の使用が難しく…」と、残念そうに返答すると、野口さんは「そこの時点で(我々を)入れてくれれば違ったかも」とジョーク交じりに話した。

 プロジェクトは、模型2体を乗せた人工衛星「G―SATELLITE」が、五輪とパラリンピック開催期間中の地球へ応援メッセージを送るもの。模型は宇宙空間を背にして立ち、電光掲示板のメッセージとともに、衛星搭載のカメラで撮影される。衛星は補給船に積んで来年3月に打ち上げ、国際宇宙ステーション(ISS)を経て宇宙空間に放出される。

 金井さんは、今回のプロジェクトについて「子供の頃に見たロボットアニメや漫画から、宇宙開発の世界に導かれて働いている人も多いんです。プラモデルの技術も含め、日本らしいプロジェクト」と大きな意義があると強調した。

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