裁判長の瀧被告説諭の狙いは…注目度高い公判でコカイン悪質性訴え?

[ 2019年6月19日 06:38 ]

ピエール瀧被告に懲役1年6月、執行猶予3年判決

ピエール瀧被告
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 “裁判官ウオッチャー”のフリーライター長嶺超輝氏(43)によると、小野裁判官は「派手なことをするタイプではない」という。今回は「瀧被告の知名度や公判の注目度の高さを分かった上で、コカインの悪質性を広めようとしたのでは」と分析した。

 コカインの所持や使用による検挙者数は近年増加傾向にあり、2013年の46人に対して18年は197人で約4・3倍に。大麻や覚醒剤と比較しても依存度がきわめて強いといわれており、瀧被告だけでなく、世間に訴える意図があったとみられる。

 また、証拠品として裁判所に保管されていた写真を説諭で提示したことに、15年近く裁判の傍聴に通っている長嶺氏も「見たことがない」と驚いた。写っていたのは自宅に飾っていた「人生」の文字。「大切にしている言葉を示したことで、押しつけではなく共感できる言葉で諭すことができた。“もうやめなさい”と言われるより、ずっと効果的。裁判長のファインプレーだった」と評価した。

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2019年6月19日のニュース