木村進さん死去 68歳 間寛平らと吉本新喜劇の一時代築く

[ 2019年5月20日 21:30 ]

木村進さん=2003年10月撮影
Photo By スポニチ

 吉本新喜劇のスターだった木村進(きむら・すすむ、本名同じ)さんが19日午後3時14分、腎不全のため大阪市内の病院で死去した。68歳。福岡県出身。1970年代から80年代前半、間寛平(69)らと新喜劇の一時代を築いた。

 九州の喜劇役者、初代博多淡海を祖父に、二代目を父に持ち、自身も16歳で淡海劇団に入り「博多小淡海」を名乗って活躍したが19歳で半ば親の反対を押し切り、吉本興業に入社。端正な顔立ちで瞬く間に人気者となり23歳の若さで座長に就いた。

 座布団の上で正座したまま飛び上がるギャグ、「イーッヒッヒッヒッ」と奇声を発する独特な笑い声、おばあちゃんキャラと芸の幅は広く、やることなすことすべてを笑いにつなげる天性の喜劇人だった。

 87年には父の名跡であった「博多淡海」を三代目として襲名。しかし翌年、襲名披露公演で訪れた故郷・福岡で脳内出血で倒れた。一命は取り留めたものの左半身に重い障害が残り、歩行困難になった。新喜劇も退団することになり、吉本興業も退社。近年では車いすが手放せなかった。99年、盟友の寛平が大阪・なんばグランド花月(NGK)で行った芸能生活30周年記念公演にも車いすで駆けつけた。

 通夜は5月21日午後7時から、葬儀・告別式は22日午前11時半から、大阪市都島区毛馬町2丁目10-40、都島葬祭 コスモール都島にて営まれる。喪主は妹の木村龍子さん。

続きを表示

この記事のフォト

2019年5月20日のニュース