異例!SNSで盛り上がり公開決定 徳永えり主演「疑惑とダンス」 脚本なしの異色アドリブ群像劇

[ 2018年12月26日 05:00 ]

徳永えり主演の映画「疑惑とダンス」の場面写真
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 女優の徳永えり(30)が主演する映画「疑惑とダンス」(監督二宮健)が、来年3月2日に東京・渋谷のユーロスペースで公開されることが決まった。

 同作は、新進の映像作家として注目を浴びる二宮監督が主催する上映会「SHINPA」で昨年末に1回だけ上映。映画レビューサイト「フィルマークス」などで高い評価を受けるなどSNSで盛り上がり、出演者からも劇場公開をしてほしいというリクエストがあったため、制作サイドが働きかけたところユーロスペースが興味を示し実現した。

 映画は徳永演じるヒロイン、カンナの婚約を大学時代のダンススクールの仲間が祝うパーティーを開くという設定。しかし、カンナに婚約者以外の男性とも関係を持っていたという疑惑が浮上したのをきっかけに、さまざまな疑念が錯そうしていく群像劇だ。しかし脚本はなく、出演者にはシチュエーションと感情表現のダンスが必要なことだけが告げられ、セリフや振り付けはすべてアドリブという実験的な作品。そのまま結婚するか、婚約を破棄するかという結末の判断も徳永らにゆだねられたという。

 二宮監督は「男女6人がただただ疑って踊る、脚本なしの豪快な挑戦に素晴らしい俳優陣が集結してくれて最高にクレージーなセッションを繰り広げてくれた」と満足げ。徳永も「役柄と関係性のみを頼りに、探り探りにお芝居を始めました。でも、にこやかにモニターを見ている二宮監督の姿を見て、なぜかは分からないけれど大丈夫という根拠のない自信が生まれました」と手応え十分の様子だ。そして、待望の劇場公開に「役者の覚悟と監督の遊び心とスタッフの底力でできた奇跡の作品。撮影のあの瞬間に起こった真実を劇場で目撃してほしい。そして、どうぞ笑ってください」と期待を寄せている。

 共演は木口健太(30)、小村昌士(26)、福田麻由子(24)、川面千晶(30)、小林且弥(37)。

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