“カメ止め”ヒロイン・秋山ゆずき 科捜研の女に 10・14SPで本格ドラマデビュー

[ 2018年9月3日 05:30 ]

「科捜研の女スペシャル」で、あこがれの沢口靖子(右)と共演する秋山ゆずき
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 製作費わずか300万円で異例の大ヒットとなった映画「カメラを止めるな!」(監督上田慎一郎)でヒロインを務めた秋山ゆずき(25)が、テレビ朝日系「科捜研の女スペシャル」(10月14日後9・00)で本格ドラマデビューすることになった。沢口靖子(53)主演人気シリーズの第18シーズン(10月18日開始)直前に放送される2時間特番で、主要キャストに大抜てき。「沢口さんとご一緒できるなんて」と“カメ止め特需”に大喜びだ。

 6月に都内2館で公開された同映画は、予想を裏切る展開がウケて現在計約250館に拡大決定。動員100万人を突破し、興収20億円も見えてきた。秋山は舞台を中心に活動し、映像出演は上田監督作の3本以外はドラマのちょい役程度。「カメ止め」は無名の役者の“素”に近い演技が評判を呼んでいる側面もあり、「科捜研の女」のプロデューサーが女優のオンとオフの顔を自然に演じ分けた熱演を評価。「華があり光っていた」と起用を即決した。

 沢口演じるマリコの捜査をサポートするホテル従業員役に秋山は「大好きで見てた作品なので驚きです。目の前に沢口さんや内藤剛志さんがいて、京都で長期滞在…すべて初体験で心が追いつかない」と興奮気味。共演者やスタッフにもカメ止めファンは多く、現場での知名度も抜群。同映画で演じた言動が軽薄なアイドル女優のイラッとする口癖「よろしくで〜す」も流行中という。

 沢口には「とても落ち着いて、監督の要求にもすんなり対応。感心しました」と称賛される奮闘ぶり。「もう25歳。このチャンスを逃すと先はない。必死に頑張ってます」と、“勢いを止めるな!”の決意を口にした。

 同ドラマではマリコに史上最大級の危機が訪れ、宅間孝行(48)、小堺一機(62)らもゲスト出演。秋山は、「見応えたっぷりの2時間。リアルタイム視聴、よろしくで〜す」とアピールしていた。

 ◆秋山 ゆずき(あきやま・ゆずき)1993年(平5)4月14日生まれ、埼玉県出身の25歳。中学時代にモデル活動を開始。2010年、劇団空感エンジン「奴ら〜海よ、オレの母よ〜」で初舞台。上田監督の短編映画「恋する小説家」(11年)「ナポリタン」(16年)出演。

 ◆カメラを止めるな! 監督&俳優養成スクール「ENBUゼミナール」のシネマプロジェクト第7弾。17年11月に行われた6日間限定上映は連日完売で、18年の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」で観客賞に輝くなど各映画祭で高評価を得た。6月の公開後は“ネタバレ厳禁”のため詳細は不明という事態がさらに興味を誘い大ヒット。Tシャツなどのグッズも完売するなど社会現象化している。8月には、上田監督が着想を得たとする舞台の主宰者が著作権侵害を主張する“盗作疑惑騒動”も持ち上がった。

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