なぜ健康番組がTV界を席巻 番組内容と実生活の結びつきがキーワード

[ 2018年9月3日 08:30 ]

「名医のTHE太鼓判」でMCを務める「アンジャッシュ」渡部建(左)と山瀬まみ(C)TBS
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 健康情報番組を目にしない日はないほど、今、テレビ界を席巻している健康ブーム。なぜ健康番組が視聴者に支持されるのか。昨年10月にレギュラー化し、7月30日の3時間SPでは平均11・5%(数字はビデオリサーチ調べ、関東地区)と番組最高の高視聴率をマークしたTBSの医療バラエティ「名医のTHE太鼓判!」(月曜後7・00)の番組MC・山瀬まみ(48)と齋藤智礼プロデューサー(P)にそれぞれ話を聞き、その理由に迫った。

 同番組は芸能人の健康状態を通して、さまざまな健康法や常識を名医が「太鼓判」「ダメ」と判定し、常識を覆しながら正しい健康情報を伝えていく医療バラエティで、これまで200人以上の芸能人の健康をチェックしてきた。余命宣告、出演する医師が意見をぶつけ合うなど、独自の演出方法で人気を博している。

 「ガッテン」(NHK)、「林修の今でしょ!講座」「名医とつながる!たけしの家庭の医学」(ともにテレビ朝日系)、「主治医が見つかる診療所」(テレビ東京)など、数多ある人気健康番組。齋藤Pは「10月でようやく(レギュラー化から)1年。他番組に比べると、“ド新人”で老舗感はないですし、手応えはまだないです」としつつも、「『人の振り見て我が振り直せ』という形で、芸能人の私生活に密着したりして、それを通して予防学の重要性を訴えてきました。そこが1番のオリジナルの部分」と群雄割拠の健康ブームの中で同番組が存在感を示すことができている要因を分析した。

 長年、健康番組の進行を務めてきた山瀬は、実際にこれまで番組で紹介された情報を実践しているといい、「自分の生活を答え合わせしていく感じが面白いですよね。紹介された“体にいい食べ物”が、普段から自分が食べているものだとうれしくなるし、食べていないものだと新情報として取り入れさせてもらっています。視聴者の皆さまもそういう楽しみ方をしているのでは」と番組の魅力を力説。「私が頼んでいる宅配スーパーでは、番組で何度も取り上げたものは多く取り揃えられるようになって。世間も乗っかってきているなって感じました(笑)」と実生活で反響を実感していることを明かした。

齋藤Pも健康番組が支持される理由として番組と実生活との結びつきを強調し、「万能薬やスーパーフードといった一過性のものではなく、身近なものがどう健康につながるのかということに皆さん興味がある」と考察。健康ブームについては「100歳まで生きることが普通になっていくような時代で、語弊を恐れず言えば、(高齢者が多い)団地での健康番組の視聴率は100%に近いものがあると思います。加えて、40〜50代の視聴者を中心に健康への関心が高まっています」と高齢化と健康志向の高まりを起因に挙げ、「番組を見てためになった、という実際の視聴者の声を大切に、ニーズにダイレクトに応えていきたいという思いで番組を作っています」と番組制作の骨子を語ってくれた。

 平成を代表する人気バラエティ番組が終了していく中、台頭する健康番組。「誰かに話したくなる」「明日から試してみたくなる」―。視聴者の実生活との結びつきが支持を集める1つの大きな要因となっているようだ。

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