ハイカラ気質だった菅井さん 自ら外車運転、古希前にスカイダイビングも

[ 2018年8月24日 08:00 ]

菅井きんさん死去

TBS「ちょっと噂の女たち」収録時の菅井きんさん
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 商家の次女として東京・麻布で育った菅井さんは若い頃からハイカラな気質だった。

 1980年代には仕事場まで自ら愛車ゴルフ(フォルクスワーゲン)のハンドルを握り、さっそうと乗りつけた。娘夫妻が米ロサンゼルスで暮らしていた頃は、多忙なスケジュールを縫って年1、2回は必ず1週間ほど予定を空けて渡米。孫娘2人の成長に目を細めた。57歳の時に起用された国鉄ポスターでスカートふわりの「モンロー・ポーズ」を再現し、「史上最年長新人」の触れ込みで歌手デビューを果たした。「ナウいおばさん」として女子中高生を中心に“隠れ菅井きんファン”が急増。大学の学園祭シーズンでミスキャンパスの審査員として声がかかるほどの人気ぶりだった。

 「飲む」のも「打つ」のも男性顔負け。低血圧気味で医者から寝酒を勧められたことがきっかけで、下戸から変身。調子がいいと、ウイスキーをストレートでシングル5杯をグイッと飲むことも。地方で仕事があれば、スタッフと明け方まで酒席に付き合い、笑い話をしてストレスを発散。所属事務所によると、愛煙家でタバコは亡くなる約2カ月前まで吸っていたという。

 凝りだしたら、とことんハマる性格でもあった。マージャンでは一人娘を幼稚園に送っていって朝9時から卓を囲んだ。40代後半から始めた水泳は泳ぐだけでなく、シュノーケルと足ビレをつけてプールに潜るほどだった。

 90年代に人気を博したバラエティー番組「ボキャブラ天国」では、古希を前にスカイダイビングに挑戦。大ベテランの体を張った「菅井ダイビング」は衝撃の爆笑ネタとして今も語りぐさになっている。年を重ねても、その好奇心が衰えることはなかった。

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