「半分、青い。」和子さん、満月の夜に逝く 律との岐阜犬越しの会話にネット号泣「あなたの息子で…」

[ 2018年8月24日 08:30 ]

連続テレビ小説「半分、青い。」にレギュラー出演、和子役を上品にコミカルに演じた原田知世(C)NHK
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 女優の永野芽郁(18)がヒロイン・鈴愛を演じるNHK連続テレビ小説「半分、青い。」(月〜土曜前8・00)の第125話が24日に放送され、女優の原田知世(50)が新境地を開拓した鈴愛の“運命”の幼なじみ・律(佐藤健)の母・和子の最期が描かれた。母と息子の会話が視聴者の涙を誘った。

 第125話は、ある日、梟町に怪しげな男が現れる。不思議な風貌の男は、つくし食堂で草太(上村海成)から渡された五平餅の割引券を手に、鈴愛(永野)のいるセンキチカフェに足を運ぶ。津曲(つまがり)(有田哲平)と名乗る男は店に入るなり、岐阜犬に興味を示し、語り掛ける。その時、突然、岐阜犬の声を出している和子(原田)の様子がおかしくなり、異変を感じ取った鈴愛は店を飛び出して萩尾家に向かう…という展開。

 和子は、声を担当したしゃべるぬいぐるみ“岐阜犬”を通して律と会話。

 律「岐阜犬君、僕は和子さんの子どもで幸せだ。僕は和子さんの子どもで幸せだった。あなたの息子で本当に本当によかった。大好きだ。面とは向かって言えなくて、ごめん。ありがと。今も何をどうしてやったらいいか、分からんくて。何をどうしてやったらいいか、分からん。不甲斐ない息子で、申し訳がない。弱虫の息子で、ごめん」

 和子「もう遅いよ、帰っておいで。ワン。律、私、あの時、律がカンちゃん(鈴愛の娘)と一緒に歌ってくれた子守唄、すごくうれしかったよ」

 律「そんなのいつでも歌ってやるよ。歌ってやっからさ。お母さん」

 ナレーション(風吹ジュン)「そして、その8日後、満月の夜に和子さんは逝きました」

 SNS上には「律くんの心に永遠に残る和子さんとの会話だった」「岐阜犬にだから、素直に話すことができた律。どうしていいか分からんて言った律。 和子さんは、とても強いね。とっても切なくて、号泣」「律と和子さんと、一緒に号泣しました。あったかいお別れができて、律が素直に心の真ん中を見せてくれて、本当に良かったです。和子さん、ありがとう。安らかに眠ってください」などの書き込みが相次いだ。

 「あさイチ」(月〜金曜前8・15)にゲスト出演した主題歌「アイデア」担当の星野源(36)も「これは引きずりますよ」。博多大吉(47)も「(夫役の)谷原さんが心配。ご主人の方が。律とはああやって会話がありましたが、8日間の間に(夫婦の会話が)ちゃんとあってほしいですね」と語った。

 和子は夫・弥一(谷原章介)と写真館の店先に立つ傍ら、息子のためにケーキを焼き、ピアノをたしなみ、海外ミステリー小説を読むという優雅さ。一見、おっとりしているように見えるが、実はサバサバした性格。ものまね好きというキュートな一面もある。

 原田は和子の上品さを保ちながらコミカルに演じ、武田鉄矢(69)の「金八先生」のものまねなども披露。お茶目な一面にインターネット上の大反響を呼び「こういったコメディータッチの役は今まで演じたことがなかったんですが、とても楽しみながら演じさせていただきました。私にとっては、また新しい扉を開けるような役。今回また一つ、ハードルを越えたような気がしています」と振り返っている。

 第110話(8月7日)、和子は心臓の病気を患っていることが判明。森山良子(70)の名曲「この広い野原いっぱい」を和子がピアノで弾き語りし、弥一と一緒に歌う“夫婦愛”のシーンも感動を呼んだ。

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