「アウト×デラックス」攻めのテロップで笑い 光るワードセンス

[ 2015年6月23日 09:10 ]

「アウト×デラックス」の鈴木善貴ディレクター。演出のほか、編集・テロップも手掛ける(C)フジテレビ

 世間の常識から外れたように見えるが、本気で生きる“アウトな人”を取り上げるフジテレビ「アウト×デラックス」(木曜後11・00)は2013年4月のレギュラー放送開始から3年目に突入。今月25日には「アウト×デラックス 夏の人事異動スペシャル」(後10・00)が放送される。ゲストがアウトな部分を打ち明ける時、モーツァルトの交響曲第25番が流れ、親指を立てた「OUT」のテロップ表示。そのワードセンスで笑いは増幅される。番組の演出を手掛け、編集・テロップ入れも行う鈴木善貴ディレクターは「ほかの番組には絶対ない“攻めのテロップ”を打ちたい」とこだわりを語った。

 ナインティナインの矢部浩之(43)とマツコ・デラックス(42)がMCを担当。深夜の特番時代を含め、284人のアウトな人を迎えてきた。

 鈴木ディレクターは「編集の作業は、テロップが入っていない状態でおもしろい素材にするのが8割、テロップが2割。でも、その2割に時間を割いていまして。1日ぐらいかかります」と明かす。月曜日にテロップなしの編集を行い、火曜日にテロップを入れるが、オンエア前日の水曜日に半分以上直すこともあるという。

 「とにかく若者に見てほしい。マニアックでもいいから若者に笑ってほしい」。ゲームが好きで、深夜の特番時代には「ドラゴンクエスト」の名台詞や「桃太郎電鉄」をプレーした人にしか分からない言葉をテロップに使用。「ワロス」「顔文字ガクブル」などのインターネット用語も取り入れる。

 「もしかしたら番組のファンの方が毎回ご覧になっていて『今回のテロップ、気を抜いてない?』みたいなことを言われるのが一番嫌なんです。実は1回、言われたことがあって。全然、気は抜いていなかったんですが。それから悔しくなって。同じフレーズは自分の中で使いたくないというのがあります」

 6月4日放送のゲストは「THE ALFEE」の高見沢俊彦(61)。矢部が「本当は髪を切りたいカリスマギタリスト」と紹介し、高見沢が登場。イスに座り「ポリシーとして長くしているんですよ、僕は。でもラーメンを食べると(髪を)食っちゃうんですよ。夏になると暑いんですよ」と話したところで、モーツァルトの交響曲第25番が小さな音で流れ始める。「でも路線変更できないから、この歳になって、今さら」。矢部が「演奏中は(髪が)邪魔だと思ったことはないですか?」と聞くと、高見沢は「邪魔っすよ」と即答。間髪入れずにOUTテロップ「諸刃のロン毛」でツッコミを入れる。番組が始まって1分も経っていない。

 OUTテロップの発想は、今回なら最初に「マジ?」、次のステップで「芸能生活40年目 まさかの真実」。しかし、過去に似たようなフレーズを使ったことがあり、もう1段階、先を目指して「諸刃のロン毛」とひねり出した。鈴木ディレクターは「キーワードは『攻め』ですね。ほかの番組では絶対ない“攻めのテロップ”を打ちたい。視聴者の方々に、この番組を作っている人はいい意味でふざけているなと思われたいですね。それをテロップで表そうと思っています」と熱っぽく語った。

 番組の今後についても「3年目に入り、意外と安定してきました。安定すると、今のままでいいとなりがちですが、最初の気持ちを忘れず、攻めていきたい。有名人より、パンチのある一般の人を3人出すとか。妥協せず、とことん掘る。掘っている割には、その人が悪く見えず、アウトで番組に呼んでいるのに、グッドとして羽ばたいて、結果、グッドな活躍をする人が増えればいいなと思います。やっぱり『アウト×デラックス』はほかの番組と目の付けどころが違うと思われたいですね。ずっとパイオニアでいたいと思います」とチャレンジャー精神を胸に刻んだ。

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