中村紘子さん「腕が飛行船みたい」壮絶ながん治療乗り越え復帰 

[ 2015年6月23日 12:56 ]

中村紘子さん

 大腸がんのため2月から1カ月間休養していたピアニスト中村紘子さん(70)が23日、フジテレビの情報番組「ノンストップ!」(月~金曜前9・50)にVTR出演。番組の独占インタビューに答える形で、現在の病状と演奏活動を中止して敢行した1カ月にわたる壮絶な闘病生活について語った。

 昨年2月、腸閉そくの手術をした際に大腸がんが発覚。担当医からがんの存在を聞かされた時には「私へっちゃらなの、そういうの。人ごとみたいに思った」と明るく振り返った。

 抗がん剤による治療を始めたが「ピアノを弾くとき、暗譜してある曲がポカっと消えちゃう」「関節が全部がたがたになっちゃう」と副作用が体に悪い変化をもたらせることに。演奏中に指が動が譜面に追いつかず、演奏を中止することもあったという。

 「がんが治ってもピアノが弾けなければ意味がない」と、演奏活動を休止して治療に専念することを決意。抗がん剤が血栓を作り、そのため腕が膨れ始め「飛行船くらいに腫れちゃんって。いつパチンと弾けるのかと思ってたくらい」。つらい副作用に耐え、今年3月に復帰を果たした。

 今の中村さんを支えているのは「“ピアノを弾きたい”という思い」ときっぱり。現在は治療を行いながら精力的に公演活動を続けている。

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2015年6月23日のニュース