巨人・阿部監督、初陣1勝 来場した長嶋茂雄氏の姿に「この勝ちがミスターの元気につながれば」

[ 2024年3月29日 22:19 ]

セ・リーグ   巨人4―0阪神 ( 2024年3月29日    東京D )

<巨・神>勝利し、ナインを迎える阿部監督 (撮影・須田 麻祐子)
Photo By スポニチ

 巨人が阪神との開幕戦に4―0で快勝し、4年ぶりV奪回を目指すシーズンで白星発進。球団創設90周年のメモリアルイヤーから指揮を執る阿部慎之助監督(45)は初陣を勝利で飾った。

 巨人の開幕戦勝利は2022年以来2年ぶり。2リーグ制後の巨人で新人監督の開幕戦勝利は1950年松竹戦の水原茂監督、1981年中日戦の藤田元司監督、2016年ヤクルト戦の高橋由伸監督以来8年ぶり4人目で、伝統の一戦では初の快挙となった。

 試合後、阿部監督との主なやりとりは以下の通り。

 ――梶谷の好プレー。

 「もう、抜けたなーと思って。ちょっと捕ったところは見えなかったんですけど。もう、素晴らしいプレーでしたね」

 ――3番・右翼で起用。

 「ずっと、オープン戦でも状態が良かったですしね。とにかく状態のいい選手を使っていこうというのをね、ヘッドとも相談しました。それがたまたまね、いいところで打ってくれたので、良かったですね」

 ――梶谷はFA移籍後に苦しんだ。

 「本当に、ついてない感じでずっと見えていたので。こちらはケガをさせないように、大事にうまく休ませながら使っていけば、もともとポテンシャルは凄いものを持っている選手。こっちがうまくやりくりしてあげたら。とにかく1年間、ケガをせずにやらせるというのが僕らの仕事だと思っている」

 ――戸郷。

 「球数が増えてきちゃったんで、初登板でね。丸のタイムリーがあったからこそ、終盤に楽になったと思います。とにかく戸郷は、結果的に粘り強く投げてくれたのでナイスピッチングでした」

 ――監督としての1勝。

 「きょうはきょうですからね。この1試合に勝つためだけにやっていないので。最後、優勝するためにやっているので。その通過点かなと思います」

 ――先制点はゴロ・ゴー。

 「あれはギャンブルに変えて、それが良かったかなと思います」

 ――きょう一日。

 「なんか凄くいい緊張感でやらせていただいたので、凄くうれしかったです。選手には“僕が勝つために考えるから、選手は思う存分、グラウンドでプレーしてください”と言ったからね。うまくハマってできたかなと」

 ――気合を入れる言葉は。

 「言ってない。この前、激励会でみんなビクっとしていたから(笑い)。そこは言わないで、キャンプテンの岡本が“いこー”ってことで、言って始まりました」

 ――長嶋終身名誉監督が来場。

 「そうですね、期待していただいてね。来ていただいて、本当にうれしかったです。この勝ちがね、ミスターの元気につながればいいかなと思います。やっぱり球場に来るとね、凄く元気になるので。急にしゃべる口調もハッキリしだしたり、それくらい野球が好きだと感じますし、それが生きがいなんだなと感じています。うれしいです」

 ――試合前の練習で全員と握手。

 「それはいつもやっていることなんで」

 ――西舘、中川、大勢。

 「そういうのがあればあるほど、強いチームだと思っています。そこもしっかりと休養を取らせながら。全員がいまは調子がいいので、そこに誰を入れるのか、みなさん勝手に予想してください(笑い)」

 ――佐々木。

 「らしい、素晴らしいヒットが出たね。あのHのマークって、やっぱりお守りですから。これからもっと打席だったり、試合を重ねてみんなに認められる選手になってほしいと思います」

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年3月29日のニュース