パドレス・ダルビッシュ 5回1失点7Kの好投 今季初勝利、日米通算197勝目の権利持って降板

[ 2024年3月29日 06:35 ]

ナ・リーグ   パドレス-ジャイアンツ ( 2024年3月28日    サンディエゴ )

ジャイアンツ戦に先発したパドレス・ダルビッシュ(AP)
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 パドレスのダルビッシュ有投手(37)が28日(日本時間29日)、本拠地・サンディエゴでの開幕戦となったジャイアンツ戦に先発。5回0/3を5安打1失点、7つの三振を奪う好投を披露し、勝利投手の権利を手にマウンドを降りた。

 抜群の立ち上がりだった。初回、先頭の李政厚(イ・ジョンフ)を3球三振。直球、カーブで簡単に追い込み、最後は94・9マイル(約152・7キロ)直球を投げ込んだ。今季から米国に戦いの場を移した「韓国の至宝」を寄せ付けず、次打者・ソラーもスイーパーで空振り三振。3番・ウェードは二ゴロと3者凡退で初回を終えた。

 2回も2つの三振を含む3者凡退。しかし、3回に先に点を失った。先頭のコンフォートを二塁打で出塁させると1死後、9番・アーメドに三塁線を破る先制の二塁打を許した。

 それでも経験豊富なベテランは崩れることはなかった。4回は無死から連打で一、二塁のピンチを迎えたが、ヤストレムスキーをスプリットで空振り三振、エストラダを投ゴロ、コンフォートは直球で空振り三振に仕留めた。味方が5回に3安打を集めて逆転に成功。ダルビッシュは2-1の6回、先頭のソラーに四球を出した時点で2番手のコスグローブにバトンをつないだ。

 ダルビッシュは20日に韓国・ソウルで行われたドジャースとのシーズン開幕戦にも先発。3回2/3を2安打1失点3三振で勝敗は付かなかった。

 ソウル、本拠地開幕と2度の大役を任され「韓国での開幕は一応アジアでの開幕なのでそこに気を使ってくれたのかな、と思ったのですが、こっちでの開幕は全く想像していなくて、ジョー(マスグローブ)がいくのかなと思っていた。(新任のシルト)監督にとってもすごく大事な年だと思うし、そこに自分を選んでいただいて本当にうれしく思っています。意気に感じるところはあります」と意気込んでいた。

 オープン戦は3試合に登板し、計9回1/3を投げ、防御率2・89だった。メジャー13年目のシーズンは、日米通算200勝まであと4勝に迫っており、偉業達成にも期待がかかる。

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