28年前新人開幕1番の仁志敏久氏が巨人・佐々木にエール「うまくいったとしても大事なのはその次」

96年の開幕戦に出場した仁志
Photo By スポニチ

　プロ野球は29日、セ、パ両リーグで計6試合が行われ開幕する。4年ぶりのリーグ優勝を狙う巨人は、宿敵・阪神と本拠地・東京ドームで激突。阿部慎之助監督（45）はドラフト3位ルーキー・佐々木俊輔外野手（24＝日立製作所）を1番に据えるオーダーを組むことが有力で、新人の開幕1番は球団では96年の仁志敏久（52＝野球評論家）以来28年ぶりとなった。

　28年前に新人開幕1番として活躍した仁志氏が当時を振り返り、佐々木にエールを送った。開幕の阪神戦は初打席で中前打を放つなど3安打猛打賞を達成。緊張も特になく「最初に一本出て安心しました」と振り返ったが、2戦目以降は周囲の過熱ぶりに自分を見失った。「最初に出たもの（安打や失策）に必ず言及され惑わされると、次の試合に目がいかなくなる」。2、3戦目は無安打で5戦目で先発落ち。一時はベンチを温めた。

　「初戦にうまくいったとしても大事なのは次の試合、そしてその次。それに1番という打順は自分だけのものではなくて、チームのもの」。5月半ばからは「1番」を不動とし、終盤まで駆け抜けて新人王を獲得。メークドラマに貢献した。