MLBコミッショナーが“水原問題”に初言及「大谷選手の発言内容を確認することは重要」独自調査へ

[ 2024年3月29日 07:34 ]

マンフレッド・コミッショナー(AP)
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 大リーグ機構(MLB)のロブ・マンフレッド・コミッショナー(65)が28日(日本時間29日)、MLBネットワークに出演。ドジャースの大谷翔平投手(29)の元通訳・水原一平氏(39)をめぐる違法賭博が報道されて以来、初めてこの件について言及した。

 AP通信によると、マンフレッド・コミッショナーは「今回のような事態になった以上、大谷選手の発言内容を確認することは、ファンに野球の健全性を保証するという意味でも重要であり、実にシンプルなことだ。連邦当局が独自に捜査を進めている場合、我々に全面的に協力するのは非常に難しい。したがって、これは我々が独自に進めなければならない問題だと思う。我々は法執行機関のような権限を持っているわけではないが、なんとか調査を終わらせ、事実を突き止めようとしている」とMLBが独自で調査を進める考えを示した。また、調査期間については「短いことを望むが、わからない」と話すにとどめた。

 一方でマンフレッド・コミッショナーは、MLBと球団が合法的なギャンブル企業と商業的な関係を結んでいることを擁護。「スポーツベッティングは、特定の企業やギャンブル企業と関係があろうがなかろうが、アメリカでは続いていくものだ。一方ではファンや経営者、民間人に適用されるルールがあり、他方では選手やフィールド上のプレー結果に影響を与える能力を持つ人々に適用されるルールがあるというのは、珍しいことではないと思う。この場合はメジャーリーグでプレーする特権であり、他の人々には合法である特定の種類の行為(この場合はギャンブル)に関与しない責任が伴う」とも話した。

 大谷は25日にドジャースタジアムで声明を発表。「結論から言うと、彼(水原氏)が僕の口座からお金を盗んで、みんなにうそをついていたことになります」と自らの口で語り「僕自身は何かに賭けたり、誰かに代わってスポーツイベントに賭けたり、それをまた頼んだりということはないし、僕の口座からブックメーカーに対して誰かに送金を依頼したこともありません」ときっぱり否定していた。

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