【阪神・佐藤輝 単独インタビュー(上)】胸に刻む責任と覚悟「稼げるポジション、100打点はいきたい」

[ 2023年3月28日 07:15 ]

阪神・佐藤輝
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 阪神・佐藤輝明内野手(24)が本紙の単独インタビューに応じ、開幕へ向けた思いを激白した。オープン戦は全17試合に先発出場。主砲としての「責任と覚悟」を胸に刻み、飛躍のプロ3年目へ船出する。また、昨秋から取り組んできた打撃フォーム改造も完了。目標の一つに掲げる「シーズン100打点」達成へ向け、過去2年苦しんだ好不調の波を極力抑える決意も口にした。(取材・構成=八木 勇磨)

 ――まもなくプロ3年目が開幕する。率直な心境は。

 「3年目でだんだん慣れてきましたし、今年はオープン戦にずっと出ているので、そのままの流れでいけそうです。開幕戦は気持ちの高ぶりが出てくると思いますけど、これだけ試合に出ていたら、変わりなくいけるかな、と思います」

 ――オープン戦全17試合出場も、岡田監督の期待の表れ。

 「これだけオープン戦に出るっていうのは、自分の中では珍しいです。“責任持って、覚悟持ってやれよ”という意味だと思うので、使ってもらってる以上、やるしかない」

 ――数字だけ見ると、なかなか上がってはこなかった。

 「結果を出すのに越したことはないですが、自分は中身、内容というのを見ています。シーズンが始まれば、どんな形でもヒットを打てればいいですけど、今は“形”というのを固めています。26日の最終戦もヒットは出なかったですが、惜しい当たりもありました。悪くはないです」

 ――昨秋からの打撃フォームの改造が話題になった。野球人生で、ここまで大きく変えたことはないのでは。

 「いや、そんなことないですよ。結構すぐ変えるタイプなので。やりたくなったら、やっちゃうというか、試したいな、と思ったらすぐ試しちゃうタイプです。1年目も、2年目も、今年も全然違う。“これ”というのが見つかればもう(改造しなくて)いいと思いますけど、それを見つけるまでは、マイナーチェンジであれ、大きな変化であれ、いろいろあると思います」

 ――グリップの位置を下げた新フォームはなじんできたか。

 「んー、下がってますか?構えでは下がってるかもしれないですけど、結局、トップの位置が重要だと思うんです。トラウト(エンゼルス)とか、高く構えてる人もいます。結局は打つときにトップの位置が決まっていればいいので。でも多少は下がったなと思います」

 ――開幕が近づく中でもノーステップ打法など、試行錯誤を続ける意図はどこにある。

 「キャンプで“まだちょっと違うな…”というのはあったので、またいろいろ試そうかなと思っていました。だんだん開幕前に固まってきたので、これでいこうかな、と。(最終戦のフォームが)完成形に近いです」

 ――今季“これだけはやり遂げたい”ことはあるか。

 「試合に出続けることです。今は岡田監督に“ずっと使う”と言ってもらってますけど、不調が長引いたら、そういうわけにもいかないので。不調の時期を短くして、いい状態にすぐ戻ってこられるようにして、1年間出続けたい。打順も5番なので、塁に走者がいることが多い。走者一塁だろうが、得点圏だろうが、シングルヒット、あわよくば長打を打てば、打点を稼げるポジションなので、稼ぎたいです。100打点はいきたいですね。昨年は後半調子が悪くて、なかなか思うようにいかなかったので…。100打点は頑張ったらいけると思います。期待してください」

 (下)に続く

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