高知　侍ジャパンばり小刻み4投手リレー実らず　10年ぶり甲子園3勝はお預け

第95回選抜高校野球大会第8日・3回戦   高知4―6専大松戸 （ 2023年3月27日    甲子園 ）

＜専大松戸・高知＞専大松戸に敗れた高知ナイン（撮影・平嶋　理子）
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　高知の侍ジャパンばりの小刻み継投策も実らなかった。先発・西村真が立ち上がり不安定と見るや、浜口佳久監督は2回1死一塁で早くも投手交代。平、辻井、谷口の「2年生トリオ」を次々投入したものの、プロ注目右腕・平野が完投した専大松戸に競り負けた。

　「ウチの打線よりも平野君の方が一つも二つも上だったんじゃないかなと思います」

　2―0の2回に4失点も、8回に一度追いついた。ただ、3番手の辻井がその裏に3安打を集められ2失点。7回の打席で頭部に死球を受けたが、「意識はあったので“投げさせてください”と伝えた」と根性で続投した右腕は「夏はチームを勝たせるような投球を」と前を向いた。

　10年ぶりの甲子園3勝は夏にお預け。投手陣をさらに磨き上げ、聖地に戻ってくる。（山添　晴治）