オリックス・山下舜平大が1軍初登板で開幕投手 31日西武戦 新人、新外国人を除けば2リーグ制以降初

[ 2023年3月28日 05:30 ]

ランニングする山下舜平大(撮影・亀井 直樹)
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 オリックスの山下舜平大投手(20)がプロ初登板で開幕投手(31日西武戦、ベルーナドーム)を務めることが27日、確実になった。1軍登板経験のない投手が開幕投手を務めるのは、阪急時代の54年に高卒新人の梶本隆夫が務めて以来、球団69年ぶり。新人、新外国人を除けばプロ野球全体でも50年の2リーグ制以降初となる。

 最速158キロの直球と、フォークで大役をつかんだ。4日の阪神戦では岡田監督が「速いなあ、山下いうの。ビックリしたわ」とうなったほど。春季キャンプで日米通算201勝の野茂英雄氏から教わったフォークもさえ、オープン戦4試合の奪三振率は驚異の13・50をたたき出した。3度の先発はいずれも開幕日と同じ金曜日。オープン戦最後の登板となった24日の阪神戦も6回2失点と好投し「何も言われていないが、そこ(開幕)で投げさせてもらうと思って、結果をしっかり出せるように練習したい」と話していた。

 この日は京セラドームで全体練習に参加し、キャッチボールやポール間走などで汗を流した。練習後には関東遠征のための荷物出しも済ませた。

 候補の一人として見られていたエースの山本は、WBCを終えて24日にチームへ合流したばかり。万全を期すべく、2軍戦での調整登板を経て、開幕2カード目以降の先発に回る見込みとなった。

 中嶋監督は「全て出そろってから」と開幕投手を公表していないが、無限の可能性を秘めた次世代エース候補からリーグ3連覇、日本一連覇への道をスタートさせることになりそうだ。

 ◇山下 舜平大(やました・しゅんぺいた)2002年(平14)7月16日生まれ、福岡県出身の20歳。福岡大大濠では1年秋からベンチ入りし、3年夏は福岡県代替大会の地区準優勝。20年ドラフト1位でオリックス入団。1軍登板はなく、2軍通算26試合4勝11敗、防御率4・72。1メートル90、98キロ。右投げ右打ち。

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