ソフトB・板東 “第6の男”はイケメン右腕が最有力 最終テストは30日2軍戦「全力でやりたいですね」

[ 2023年3月28日 05:30 ]

キャッチボールする板東(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクの斎藤学投手コーチ(59)は27日、ペイペイドームでの投手練習後に対応し、4月6日のオリックス戦(京セラドーム)に投げる開幕ローテーションの「6番目の男」について、前回好投の板東湧梧(27)が優勢との見解を示した。30日のウエスタン・リーグ広島戦(タマスタ筑後)での最終テストをクリアすれば、高橋礼投手(27)との争いを制することになる。

 開幕戦前日となる今月30日に板東が最終6番目の枠を自らの右腕でつかむ。この日の練習後、自信に満ちた涼しい表情で言った。

 「ローテーション入りがすべてではないとの気付きと割り切りで、やっと、いい感覚をつかめました。結果どうこうではなく、全力でやりたいですね」

 昨季中盤から先発に挑戦し、9月のロッテ戦ではプロ初完封も記録した。球界屈指のイケメン右腕は、主将の柳田から「男前」と呼ばれ、投球以外でも話題を集める存在だ。オープン戦では右手に打球を当てて降板するアクシデントもあり、2試合4回2/3を投げて7安打4失点、防御率7・71。左足の張りで出遅れていた和田に実戦登板を続けた毎週水曜日の枠も奪われた。ただ、開き直りが、土壇場で吉と出ている。

 「マインドの面の変化がめちゃくちゃ大きいし、技術に生きてきた。過去も考えずに、吹っ切れた感じ」と板東。22日のウエスタン・リーグ阪神戦(鳴尾浜)では圧巻の投球だった。初回の先頭に単打を許しただけで7回69球、1安打無失点。6三振を奪った。この結果を評価され、最終テストは開幕6戦目の4月6日と同じ、「木曜日」の3月30日の2軍戦に設定された。

 この日の投手練習を見守った斎藤学投手コーチも「(高橋)礼か板東の2択ですが前回、板東がほぼ完璧に近い投球をしたのが前提。礼の期する気持ちも伝わっているし、大事にしたいが、もちろん、そのための木曜日(登板)なので」と優先順位を明確にした。

 開幕投手を務める大関から藤井、東浜、石川、和田が決定。残り1枠の争いは、最終局面を迎えている。80球をノルマとしてアピールのマウンドに上がる板東は「立ち上がりから全力でやるだけですね」。簡潔に言い、切れ長の目で笑った。(井上 満夫)

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2023年3月28日のニュース