「タワーマン」巨人・横川 4回零封で開幕ローテへ猛アピール 「僕の立場では結果を出すだけ」 

[ 2023年2月27日 09:00 ]

<巨・D>先発・横川は4回無失点の好投(撮影・西川祐介)
Photo By スポニチ

 大型左腕の存在感が、回を追うごとに増していった。巨人育成の横川が26日、DeNAとのオープン戦に先発し、4回を1安打無失点と好投。ストライク先行のテンポの良い投球で、支配下復帰へ猛アピールし「ある程度全球種、自分で意図したところに投げられた」と手応えを口にした。

 大きな武器の習得が目前に迫っている。オフに弟子入りした中日・涌井から教わったシンカー。左腕の高梨からもアドバイスをもらい、練習中の球種だ。スライダーやカットボールを駆使する左腕にとって、持ち球と逆方向に変化するボールは「対になる球をしっかり投げられれば幅も広がる」。この日は、2回に先頭の宮崎を三塁ゴロに打ち取るなど、上々の出来を見せ「意外と反応は良かった。あとはもっと精度を」と目を輝かせた。

 大きな財産を得た。「あれだけの実績と経験を持っている人が、どんな練習をしているのか知りたかった」と涌井に自主トレを申し込んだ。計10度の開幕投手を務めている右腕は、一日に10キロはゆうに超える走り込みを敢行。「涌井さんがこれだけ走るのだから、僕らはもっとやらないとと思った」と必死に食らいついた。朝から晩まで野球漬けの日々を過ごし「今までで一番きつかったけど、凄い充実していた」と大きくなって帰ってきた。

 大きく右手を上げるフォームから原監督から「タワーマン」と命名された22歳。支配下復帰だけでなく、開幕ローテーション候補に名乗りを挙げた。1メートル90の大型左腕に指揮官は「非常にリズムの良い投球をしていた。(ローテに)いてもらえると一番いい」と期待を寄せる。

 「僕の立場では結果を出すだけ。しっかり結果を出してアピールして勝ち取りたい」と横川。大きな成長を見せている。(小野寺 大)

続きを表示

2023年2月27日のニュース