【侍ジャパン】ダルビッシュ 宮崎合宿「楽しかった」を連呼 宇田川の巣立ちは「寂しい気持ち」

[ 2023年2月27日 12:46 ]

<侍ジャパン宮崎合宿>スマホで激写するダルビッシュ (撮影・白鳥 佳樹)
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 3月のWBCに出場する侍ジャパンの宮崎強化合宿(サンマリンスタジアム)は27日、最終日を迎えた。午前で全体練習を終えると、栗山監督はじめ選手、スタッフらがマウンド付近で円になり一本締めで、本大会へ決意を新たにした。

 ダルビッシュは10日間の合宿を振り返り「すごく楽しかったですし、皆、多分大きいケガなくできていると思うので、繰り返しになりますけど楽しかったです」と2度、「楽しい」と発言するなど、充実感をうかがわせた。

 今合宿は助言を送るなど、積極的に他の選手とコミュニケーションを取った。「ホントに友達だと思って接すること。本当に年齢とか気にしてないですし、そういう感じでいます」と同じ、一野球選手という立場で後輩とも接したと回想。「元々、結構プロ野球の試合をYoutubeであったりとかで見るので、それで元々情報はありましたし、それプラス来る前にだいたい皆の動画を見てきてるので何も分からない状態では接していないところはあります」と予習が実ったといい「同じ目線を意識しているというより、この前も言いましたけど、自分が特別だと思ってないので」ときっぱり。「で同じ目線というか、基本的に同じ目線なので立場として」とメジャーであろうがNPBであろうが、野球選手という立ち位置に変わりはないということを強調した。

 グラウンド外でも育成出身の宇田川をチームになじみやすくなるよう尽力。「皆、表情が明るくなったと思いますしコミュニケーションもすごくロッカーの中で話して楽しそうに話してるので笑顔も増えましたし、そういうところはすごく感じます」とチームの雰囲気の良さに安堵。この日も宇田川を真ん中に囲んで写真を撮るなど一躍、注目の的となった後輩右腕に「チームの中心というか投手陣の中心で笑いを取ってくれますし、この前も言ったんですけど、本当に自分の手の届かないところに行ってしまったので、寂しい気持ちもありますけど」と“親離れ”した子どもを思うような複雑な心境も明かし、笑いを誘った。

 今合宿で雰囲気作りに尽力した理由として「去年のパドレスはやっぱり投手陣も皆仲良かったので。結構、個々が孤立してしまうと実力があっても上手くいかないってこともありますし、逆にそれで上手くいくときもあるので、何が正解かは本当に難しいです。今の日本にはこういうことが必要だと思います」と説明。9日からはいよいよWBCが開幕する。3大会ぶりの世界一奪取が期待される侍ジャパンだが、「世界一を取りたいというか、野球が一緒にできる。なるべく長く野球がしたいなっていうふうには一日でも長く野球をしたいなって思いはあります」とダルビッシュらしく気負い過ぎずに意気込みを語った。

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