日本ハム新人初!ドラ1・矢沢 オープン戦初球先頭弾!新庄監督も「びっくり」

[ 2023年2月27日 06:00 ]

オープン戦   日本ハム8-6阪神 ( 2023年2月26日    名護 )

<日・神>初回、矢沢は右越えにソロ本塁打を放つ(撮影・北條 貴史)
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 日本ハムのドラフト1位・矢沢宏太投手(22=日体大)が26日、阪神戦に「1番・右翼」で出場し、初回に初球を捉える先頭打者弾を放った。新人のオープン戦での先頭打者弾は、日本ハムとなった1974年以降では初めて。投打二刀流のルーキーは打者として存在感を発揮しており、開幕スタメンに大きく前進した。

 打席に向かうルーキーは少々慌てていた。これまで対外試合はDHのみで初の「1番・右翼」での出場。矢沢は初回、右翼を守った後にベンチに戻った。

 「アナウンスされて、バットにスプレーして。2回くらい素振りして打席に入った感じでした」。準備もままならない中でも、頭の中は冷静だった。

 阪神先発・西勇の初球、甘く入った135キロのシュートを逃さず強振すると、打球は右翼席へ達した。オープン戦チーム1号となる先頭打者弾。初球を打つのは人生初だった。

 「僕は新人ですし、いきなり直球で入るというのは(ない)。僕が投手だったら変化球かなと」。データのない新人打者を探るために変化球から入るのが定石。投打二刀流を生かした思考が光る。14日の楽天との練習試合でも侍ジャパンの松井裕からプロ初アーチ。この日もプロ通算110勝を誇る右腕から快音を響かせ、新庄監督は「12打数13安打?」とジョークを飛ばし「プロの球を1年目からそうは打てないですよ。びっくりしました」と感嘆しきりだった。

 3回の第2打席でも右前打。対外試合は6試合で13打数9安打、打率・692だ。新人で開幕スタメンをつかめば昨年の水野以来だが、外野に限れば13年の同じ二刀流・大谷(現エンゼルス)以来となる。「自分のできることを大切にして、強いスイングで強い打球を飛ばして、全力疾走していきたい」。猛アピールを続けた先に、大谷と同じ「右翼」での開幕スタメンがある。(清藤 駿太)

 ≪新人のオープン戦の先頭打者アーチは3年ぶり≫ルーキーの矢沢(日)が初回裏初球先頭打者本塁打。オープン戦の先頭打者アーチは昨年3月11日ソフトバンク戦で塩見(ヤ)が放って以来。新人では20年3月14日中日戦で福田光輝(ロ)がマークして以来3年ぶり。チームでは日本ハムとなった74年以降では矢沢が初めてになった。なお、日本ハムの新人がチームのオープン戦1号を記録したのは07年2月24日横浜戦の金子洋平(初打席)以来16年ぶり。

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2023年2月27日のニュース