【虎番アレコレ】“ロマンの塊”日本ハム・江越が新天地で花開く予感

オープン戦   阪神6－8日本ハム （ 2023年2月26日    名護 ）

＜日・神＞7回、江越が2点二塁打を放つ（撮影・北條　貴史）
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　選手の故障を伴う予期せぬ登場劇だったから、手放しでは喜べない。ただ、あの男の元気な姿を、名護の虎党は確かに見届けた。初回2死一、二塁。佐藤輝の右中間への飛球を追い、フェンスに激突して負傷した中堅・浅間に代わって「江越大賀」の名がコールされた。静まる一塁スタンドを横目に、沸き立つ三塁スタンド。昨秋、虎からトレード移籍した“ロマンの塊”が、古巣相手に躍動した。

　見せ場は1点を追う7回1死一、二塁。左翼線二塁打を放ち、送球と敵失の間に自身も長駆生還した。本塁上での派手な喜びようから、今季に懸ける決意を垣間見た。日本ハム移籍が決まった際「自分も若くない。負けられない」と意気込んだ29歳。北の大地で華やかに咲く姿が見たい。（八木　勇磨）