古田敦也氏「走れ!というサインは出ない」 13年WBC準決勝の内川盗塁死は「モリーナ捕手なので…」

[ 2023年2月27日 21:17 ]

古田敦也氏
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 元ヤクルト監督の古田敦也氏(57)が番組MCを務めるテレビ朝日「WBCバイブル~世界の野球を楽しむ方程式~」(27日午前0・25)に出演。日本が敗れた13年の第3回WBC準決勝プエルトリコ戦で当時話題となった8回の盗塁死について持論を展開した

 日本は13年の第3回WBC準決勝プエルトリコ戦で8回、1―3と2点差としてなお1死一、二塁で一塁走者の内川が飛び出してアウトになった場面が当時話題に。番組内で内川氏は「僕はあまり走塁に関して盗塁をするタイプではなかったので、余計に二塁でアウトになってはいけないという気持ちが強かったというのはありましたね」と振り返った。

 番組MCの古田氏は、内川がアウトになった要因として二走の井端がスタートを切った直後に止まった影響もあると指摘。なぜ井端が止まったのかと問われると「おそらく井端は行ける!と思ってスタートを切ったんですけど、ちょっと遅れたと思ったんじゃないですか?相手捕手のモリーナはいい選手だったので、本当にいいスタートを切らないと三塁でアウトになってしまう。大事なランナーだったので危険を感じてやめたんでしょう。ただ一人だったらやってもいいんですけど、後ろについてくるランナーの事も考えたら本当は行かないといけない」と持論を展開した。

 次にダブルスチールのサインは出ていたのか?と質問された内川氏は「あの~言ってしまえば色々あるのであまり言えない。チームの中での作戦だったので…」と多くを語らず。ここで代わりとばかりに古田氏が「(基本的に)走りなさいってサインは出ないんですよ。お前の判断で行けると思ったら行けと。このピッチャーなら行ける!ってタイミングがあるんで、グリーンライト(※走者がサインなしで自由に盗塁できる)みたいな言い方しますけど、行ってもいいよ!というサインは何とか行ってくれ!!というメッセージでもあるんですよ」と説明。

 ゲストの伊集院光が「普段の試合ならそれでいいと思うんです。ですが、ああいった大舞台で監督やコーチが俺の責任でいいから行けよ!って言われれば僕なら行けますけど、行ってもいいよ!っていうのはキツくないですか?」と質問。

 古田氏は「盗塁って結局、行け!と指示を出して、こちらのタイミングで行かせたらだいたいアウトになるんですよ。走者自身のタイミングが合った時しかセーフにならない。よーいドンで行ったらだいたいアウトになるんで、行け!というサインは基本的には出ないです」と明かした。

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