槙原寛己氏　侍・松井裕、宮城の“体のバランス”心配　早仕上げの影響か

壮行試合   日本代表4－2ソフトバンク （ 2023年2月26日    サンマリン宮崎 ）

＜ソ・侍＞6回から登板する松井（撮影・尾崎　有希）
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　ソフトバンクとの壮行試合2試合を終え、侍投手陣の現在の状態が分かってきた。3段階評価の通知表に例えると「大変よくできました」は佐々木朗、今永、伊藤、大勢。この日先発した山本らは「よくできました」。微調整すれば本来の投球ができるという選手たちだ。「もう少し頑張りましょう」は高橋奎、松井裕、宮城という3人の左腕だ。

　特に心配なのは松井裕。練習試合で6失点。不安を抱えたまま侍ジャパンに合流した。6回1死から正木とガルビスに連続四球。嶺井にも3―0。ボール球を打ってくれて助かったが、3人とも右打者。直球もフォークも同じように外角に抜けていた。宮城もそうだがWBC使用球への対応というよりも、早仕上げの影響で下半身が安定せず上半身とのバランスがしっくりいっていないように見えた。僅差の戦いで四球は怖い。首脳陣は本大会までに結果を残してくれないと厳しい場面で使いづらい。投手は一度実戦で投げると肩がぎゅっと締まって劇的によくなるケースもある。左腕3人の“復肩”に期待したい。（スポニチ本紙評論家）