侍・近藤 外野で誠也の穴埋める!10割男だ全6打席出塁「自分の持ち味をしっかり出したい」

[ 2023年2月27日 05:00 ]

壮行試合   日本代表4-2ソフトバンク ( 2023年2月26日    サンマリン宮崎 )

<ソ・侍>初回、安打を放つ近藤(撮影・岡田 丈靖)
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 侍ジャパンの危機は「コンちゃん」が救う。「2番・中堅」で出場した近藤が、止まらない。2試合連続で2安打1四球。これで前日から6打席全てで出塁し、打率&出塁率は10割をキープだ。「出塁の鬼」は「自分の持ち味をしっかり出したいと思っていた」と納得の表情を浮かべた。

 初回1死、5回無死一塁でいずれも中前へ。壮行試合4安打は全て中前打と、基本に忠実な打撃に揺らぎはない。前日の2安打はともに直球。「変化球にまだ手が出ていない」としていたが、この日はカーブを2安打した。

 外野の一角で主軸の一人だった鈴木が、左脇腹を痛め不在となる危機。前日は左翼、この日は中堅を守った近藤の存在はなにより心強い。「任された打順、ポジションで結果を出すこと。しっかり準備をしたい」。昨季は36試合で中堅を守った。17年から6年連続で出塁率4割超えの男は、攻守で万能侍としての活躍を期待される。

 23日夜には、なじみの寿司店を自ら予約してダルビッシュらとの食事会を開催。野球の話で盛り上がる中、右腕の繊細さに心を打たれた。「僕らが細かいことを意識しても、ダルビッシュさんはもう一つ二つ、細かい部分を意識している。僕も打撃のことをもっと細かく考えていきたい」。打撃道を突き詰める。それが侍ジャパンへの貢献につながる。

 試合前の円陣では声出しを任された。松原ら3人のサポートメンバーは最後の試合。近藤は「寂しいけど、しっかり勝って名古屋に乗り込みましょう。さあ、行こう!」と声を張り上げた。宮崎での実戦は連勝。白星街道のまま、本番に突入する。(鈴木 勝巳)

 ≪正尚&ヌートバー 米OP戦で調整へ≫侍ジャパンの外野の一角を期待されるレッドソックス・吉田は25日(日本時間26日)、チームの遠征には同行せずに調整した。26、27日(同27、28日)のオープン戦には出場予定で「(その2戦で)いい調整ができれば」と話した。日系選手として日本代表に初めて選出されたカージナルスのヌートバーは、ナショナルズとのオープン戦に「7番・左翼」で先発出場。右飛と見逃し三振の2打数無安打だった。

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