オープン戦初勝利の広島・新井監督ご満悦「みんながみんな、いいものを見せてくれた」

[ 2023年2月27日 05:00 ]

オープン戦   広島8-4中日 ( 2023年2月26日    北谷 )

<中・広>勝利し、手を振る新井監督(撮影・奥 調)
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 新生・新井カープが待望のオープン戦初勝利を挙げた。広島は26日の中日戦(北谷)に8―4で快勝。4点を追う3回に主力勢の巧みな適時打で反撃を開始すると、田村俊介外野手(19)や韮沢雄也内野手(21)ら新井貴浩監督(46)期待の若ゴイがオープン戦初安打をマークするなど、大量16安打の猛打で逆転した。指揮官は笑顔で「いい一日になった」と振り返った。

 沖縄2次キャンプ最後の実戦で打線がようやくつながった。主力や若手が入り交じり、16安打8得点の猛爆。19日の練習試合・DeNA戦に快勝後、対外試合3連敗中だった新井監督は、逆転でのオープン戦初星に柔和な表情をのぞかせた。

 「いつも言っているように勝敗は気にしていないけど、勝つに越したことはない。いいじゃない。みんながみんな、いいものを見せてくれた。いい一日になったと思う」

 先発・アンダーソンが4失点した直後の3回、主力勢のバットで反撃を開始した。先発出場した秋山、野間、西川が無死二、三塁の好機から鮮やかな適時打の競演。これに触発されて途中出場の若ゴイにも複数の快音や待望の一本が生まれた。

 田中の同点二塁打と大盛の勝ち越し打が飛び出した4回には、なおも2死一塁から田村が高めのカットボールにバットを折りながらも左前打。3回から右翼守備に就き、オープン戦を含む対外試合5試合目で初安打をマークした19歳は、笑顔で安どの息をつく。

 「なかなか一本が出なかったので、やっとです。今まで引っ張りだった意識をセンターに変えて入りました」

 続く5回には今春好調な韮沢が一撃を見舞う。1死一、二塁で初球の外角ツーシームを振り抜くと、打球は中堅・岡林の頭上を越えた。昨春は快音を響かせることができず、オープン戦9試合9打席目での初安打、初の適時打となる二塁打に21歳は破顔一笑だった。

 「甘く高めに来たボールをしっかり打てました。引き続き、集中して頑張ります」

 主力や中堅に比べると、若手が目立たなかった今春。この日は、しかし、田村、韮沢以外にも、先発した矢野や途中出場の大盛、末包、石原、羽月に安打が生まれた。沖縄最後の実戦でアピールした若ゴイ。新井監督は期待感を込めて言う。

 「昨日(巨人戦)は(安打が)4本かな。でも、ヒット数ではなく見逃し方や捉え方を見ている。だんだんといい対応をしてきているな…と感じていた。今日はよかった。スタートで出た選手も、後から出た選手も」

 28日に2次キャンプを打ち上げると、開幕へ待ったなしの3月戦線。発展途上人たちの真価が問われる。

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2023年2月27日のニュース