【侍ジャパン】合宿最終日も“ダル塾”開講 左手で松井裕に助言「何を聞いてもすぐ、たくさん返ってくる」

[ 2023年2月27日 14:19 ]

<侍ジャパン宮崎合宿>松井裕(右)にアドバイスをするダルビッシュ(撮影・平嶋 理子)
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 3月のWBCに出場する侍ジャパンの宮崎強化合宿は27日、最終日を迎えたが、“ダル塾”は最後の最後まで開講された。

 全体練習、グラウンドでの一本締めが終わったあと、外野フェンスで“青空授業”を行ったのはダルビッシュと松井裕。重さの異なる「プライオボール」を使ってフォームの微調整に取り組んだ。

 松井裕は前日26日のソフトバンク戦で1イニングを無失点に抑えたものの2四球と制球に課題を残した。ダルビッシュは右腕だが、松井裕と一緒に左手でプライオボールを持ち腕の振りなどを確認。「テイクバックの時に力が入るのが早いので、それが一番なんですけど、あとはいろいろな体をつくっていく、肩をつくっていく時の練習、使える動きを教えてもらいました」と先輩右腕の助言に感謝した。

 松井裕は普段、練習でプライオボールを使ってないといい「フォームの気になる部分とか、シーズン中だったりウォーミングアップの球数も減らせますし、最初の投げ出しから感覚良く投げられるので、探り探り投げるボールがなくなることで感覚のいい投球を続けていったほうが、自分の中で良いフォームになっていきやすいので、いろいろ生かせる部分はたくさんある」と収穫に目を輝かせ「キャッチボールの最後、力を上手く抜けてきたのでウォーミングアップの前にプライオボールやって良い感覚でキャッチボールをやれば、力みも抜けていくのかなって。やっていきたいと思いました」とダルビッシュ先生に感謝していた。

 合宿序盤からアドバイスを受け、困った時には頼りになる先輩右腕に「何を聞いてもすぐ、たくさん返ってくるので知識だったり経験されているものがダルビッシュさんの頭の中に刻まれているものの量がすごいと思いましたし、普段、どんなタイミングでも気さくに話しかけてくださいますし、本当にすごいなって。いろんな経験されて何でも知ってるなって。すごいなって」と感嘆の声。楽天には田中将大というダルビッシュ同様、メジャーでの経験豊富な先輩もいるが「もちろん人なので違う部分もありますし、共通するところは誰に対しても優しさがあって、温かさがあってそれでいて親身になってくれる。本当に頼りになるなって」と海を渡って海外で経験した両右腕の存在を励みに、侍ジャパンの一員として世界大会での活躍を誓った。

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