【侍ジャパン】もうダークホースじゃない!宇田川は最終日も輪の中心に「自分を出せる」「本当に仲間」

[ 2023年2月27日 16:14 ]

25日のソフトバンク戦で8回を投げ終えてベンチでダルビッシュ(左)と談笑する宇田川 
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 3月のWBCに出場する侍ジャパンの宮崎強化合宿は27日、合宿を打ち上げた。今合宿で大躍進を遂げ、注目の的となった宇田川優希投手(オリックス)は「短い合宿だったけど成長できた気はする」と確かな手応えを口にした。

 キャンプ最終日も投手陣の輪の中心にいたのは宇田川だった。練習の合間、ダルビッシュが集合写真を撮ろうとすると、自然と真ん中に立ち「いつもみたいに“写真を撮るよ”ってなった時に、真ん中に自然に誘導してきてって感じです」と説明。「最初はダルビッシュさんが“真ん中、誰?”って言った時に、みんなが“宇田川!”って」とセンターに推されたと照れくさそうに笑った。

 合宿序盤はWBC球への対応への焦りだけでなく、スターが大勢集まる環境に気後れ。それでも休日にダルビッシュ主催の「宇田川さんを囲む会」が開催されたことで一気に他の投手陣と距離が縮まり「最初の方は、みんなスーパー選手だなって感じで思ったんですけど、今はもうみんな話しかけてくれますし、僕からもどんどんいけて自分を出せるので、本当に仲間って感じです」と打ち解けた。

 精神的にも落ち着きを取り戻したのか投球にも好影響を及ぼし、25日のソフトバンクとの壮行試合では6―4の7回2死一、三塁の場面でマウンドに上がり、イニングをまたいで1回1/3を無失点と昨季の日本シリーズのような好投を見せ「段々、いいボールもいってきて。この前の試合も納得いく球が何球かあって、そこは本当に良かったけど、まだ完全に扱えているかといったら、まだそうではないので。これからも試合が入ってくる。そこで扱えるようにというのを課題にしていきたい」とうなずいた。

 落差の鋭い宝刀、フォークは世界大会でも海外選手にとって脅威となる。「この前の試合もそうだったけど、走者がいる場面で登板ということがあると思う。そこで自分のピッチングができるように気持ちもしっかりつくって、体も仕上げてというところをしっかりやりたい」。もうダークホースではない。侍ジャパンの救世主として、活躍を誓った。

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