阪神・岡田監督　対外試合初登板で結果出ない助っ人3投手に苦言「日本の野球をなめたらあかんよな」

オープン戦   阪神6－8日本ハム （ 2023年2月26日    名護 ）

＜日・神＞3回、マウンドのB・ケラーのもとへナインが集まる（撮影・岸　良祐）　
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　表情は柔らかいが、目は笑っていなかった。阪神の助っ人3投手が対外試合初登板でピリッとせず、岡田監督は「枠はいっぱいありそうやな、外国人の枠は」と、1軍5人の外国人枠が埋まりそうにないと皮肉を込めた。

　最初にやり玉に挙げたのが、先発要員のB・ケラーだ。3回から2番手で登板したが、直球は走らず、抜け球も散見。2回1安打1死球1失点の内容以上にデキは悪く映った。

　日米で調整の違いがあるとはいえ、キャンプ中盤までブルペン入りが週1回のペースにとどまった右腕に、指揮官はかねて苦言を呈していた。それを持ち出し、「見ての通りよ。はっきり言うて。日本の野球をなめたらあかんよな。（2月）半ばぐらいに言うても、結局投げへんねんからしょうがないわ」とバッサリ切った。

　清宮に152キロ直球を右翼席へ叩き込まれたリリーフ要員のビーズリーを、「まだちょっとマシ」と持ち上げつつも、2年目のK・ケラーが1回3安打3失点の大荒れでは、救援陣構想が崩壊しかねない。日本代表に選ばれた湯浅がWBCに参戦する影響で、シーズン序盤はビーズリーかK・ケラーを守護神に据えるのが青写真。だが、K・ケラーについては「あんなもんやろ結局は。ブルペンで見てても怖いもん。真っすぐのキレがないわ」と辛辣（しんらつ）だった。

　求めるのは、結果と、練習を含めて日本野球に順応すること。「あいつらの場合、助っ人やからな。こっちで育つんちゃうで。日本の野球はこんなんやって、当然、それはもう分かっているはずやしな」。アレ（優勝）には助っ人の力が不可欠。厳しい言葉はその裏返しだ。（倉世古　洋平）