広島・小園インタビュー “守役”へ決意「基礎を見直してやっていきたい」

[ 2023年2月21日 07:00 ]

スポニチ本紙のインタビューに応じた広島・小園(撮影・成瀬 徹)
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 広島・小園海斗内野手(22)が2次キャンプ地の沖縄で本紙インタビューに応じ、遊撃レギュラーとして独り立ちを期す5年目の今季へ守備力の向上を誓った。菊池、田中らベテランからの助言で新たな引き出しを見つけ、“守役”に躍り出る覚悟を明かした。  (取材・構成=長谷川 凡記)

 ――キャンプも後半。仕上がりは。
 「いい感じできている。でも、一年間シーズンを戦う上では、まだまだ。しっかり仕上げていきたい」

 ――守備に強い意識を置いている。
 「打球をいいところで捕球できないというか、足が早く流れてしまうので、強い送球もできない。投げる体勢にしっかり入れるような捕り方がまだできていない。基礎を見直してやっていきたい」

 ――菊池、田中の先輩と一緒に特守。学んだことは。
 「いつも声をかけてくれるので、ありがたい。焦って捕るなというか、捕球の際に足が流れてしまいがちなので、焦るなと(言われる)。我慢というのはおかしいですけど、ボールの中心で捕れるように…と言われている」

 ――難しい?
 「癖もついてしまっているので、できないことが多い。でも、意識することで変わっていくと思う。打球に合わせて捕れるように練習しないとダメだと。それが試合にもつながってくるので」

 ――失策数も減らしていきたい。
 「マツダスタジアムは守るのが難しい球場だが、そこでどれだけできるかが、自分の成長につながると思うので、意識してやっていけたら、失策はおのずと減ってくると思う」

 ――首脳陣は遊撃以外での起用の可能性も示唆している。
 「遊撃でずっと出たいなと思っているが、チームの事情もある。延長戦とかいろんな状況があると思うので、そういう時にカバーできるところはして、チームのためにやっていけたらと思う」

 ――遊撃で独り立ちを目指す上で気負いはないか。
 「ライバルもたくさんいるが、負けないようにと思ってやっている。でも、そんなに力が入ることはない。リラックスというのはおかしいが、力まずやるようにはしている」

 ――打撃でこだわる部分は。
 「しっかり軸足で立つことが大事。意識してやっている。確実性を上げていくことが課題。長打もちょっとずつ増えていけばいいと思うが、まずは投手のいい球を打ち返していけるようにしたい」

 ――西川が以前に「坂倉、小園が中軸を打ってくれたら」と話していた。
 「そうやって言っていただけるだけでも光栄なこと。凄い打者がたくさんいるので、その中でトップになれるようにやっていきたい」

 ――先輩から学ぶことはたくさんある。
 「(西川)龍馬さんとも一緒に練習もするので、結構聞いたりもする。アキ(秋山)さんにも、いろいろ教えていただいて、“そういう考えもあるんだ”と一つの引き出しになるかなと思いながら聞いている」

 ――新井監督になって、感じることは。
 「雰囲気はいい。チーム一丸、家族という感じ。プレーするのは選手なので、しっかり束になってやっていきたいと思う」

 ――巨人・戸郷、中日・根尾ら同学年は今も意識する存在か。
 「お互いに頑張っていけたら。戸郷は侍ジャパンに入っているので、凄いなと思いながら見ている。そういうところでやりたいと感じる部分もあるので、刺激になる」

 ――いずれは侍ジャパンで戦いたい。
 「まだそんな実力はないですけど、いつかはやりたいなという思いはある。みんなそういう思いはあると思うが、僕もある」

 ――最後に今年の目標を。
 「まだ数字を言える立場ではないので、まずは一試合一試合、全力で頑張ることが大事。その中で、盗塁は増やしていけるようにやっていきたい」

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2023年2月21日のニュース