セレブとなったスティーブ・コーエンオーナー キャンプ地では「スティーブおじさん」Tシャツが人気

[ 2023年2月21日 08:12 ]

メッツオーナーのスティーブ・コーエン氏(AP)
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 ニューヨーク・メッツのスティーブ・コーエンオーナーが20日(日本時間21日)、フロリダ州ポートセントルーシーのキャンプ地でメディア対応。複数の米メディアが報じており、「私はファンと約束をした。私が何かをやるときは中途半端にはやらない。全てを賭ける。月並みであることは受け入れられない。期待しているものは大きいし、投資が必要ならそうするだけ」と説明した。

 オフに10人のFA選手と総額4億9810万ドル(約669億円)の契約を結び、23年のメッツのサラリー総額は大リーグ球団史上最高の3億7000万ドル(約497億円)となった。23年は年俸に加えて約1億ドル(約134億円)のぜいたく税も払うことになる。派手なお金の使いっぷりに一部のオーナーから批判の声が出ていると言われているが、「(先日の)オーナー会議では他のオーナーたちが“君は100%正しい。ルールに従っている”と言ってきた。その通りだ」と胸を張る。コーエンは莫大な投資で、短期的には赤字になることも認めている。とはいえ、この補強でコーエンオーナーはニューヨークでもポートセントルーシーでもすっかり有名人になった。キャンプ地のメッツファンたちは「スティーブおじさん」と書かれたTシャツを着て、コーエンを見つけると激励の叫び声を上げる。コーエンも「凄いエネルギーを感じる」と笑顔で、ファンと一緒に写真を撮ったり、会話を楽しむなどしている。

 もっともこれだけ投資をしても、絶対に勝てるわけではないのも本人はわかっている。「ワールドシリーズに出ることは難しい。去年もそうだった。我々にできるのは、チームを良いポジションに置くところまで。選手が健康な状態で、しっかり休みも取れていて、プレーオフに出る。その後結果がどうなろうが、我々は同じ努力を続けるだけだ。続ければいずれワールドシリーズに出られる。もちろん私は早くそうなって欲しいが、そこはコントロールできない」と続けた。メッツはこれまで1969年と86年の2度世界一に輝いている。

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2023年2月21日のニュース