コーエン氏と対照的…地元ファンからブーイングのレッドソックスオーナーは記者の囲み取材に応じず

[ 2023年2月21日 13:42 ]

 ボストン・レッドソックスのジョン・ヘンリーオーナー(73)も20日(日本時間21日)、全体練習の初日にキャンプ地フォートマイヤーズに入ったが、メッツのスティーブ・コーエンオーナーと違って、地元メディアとは話さなかった。

 昨季は地区最下位に沈み、オフに球団の看板選手ザンダー・ボガーツをパドレスの11年契約で奪われてしまった。先月のファン感謝祭では、オーナーたちはブーイングを浴びたのだという。この日記者の囲み取材に応じたのはサム・ケネディ球団社長。オフの間ファンからたくさん不満の声を聞いたと認め、「プレッシャーはある。ボストンのファンは期待が大きいし、そうあるべき。我々は言い訳はしない」と話した。ラファエル・ディバースと10年契約で合意し、吉田正尚と5年契約を結ぶなど、補強はしているが、シーズン前の予想は高くない。ケネディ球団社長は「私の知る限り、予想は大概が外れる。だから関心がない。予想への返事は選手たちがプレーで見せてくれるだろう。気を付けないといけないのはケガ。ケガがなければうちにはチャンスがある。大事なのは開幕ダッシュ」と説明している。

 ヘンリーオーナーはその前にスポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」の記者のメールでの質問に回答していた。「チームについての虚偽の物語がはびこっている。(先月の)ブーイングについても報道は間違っているし、最後にスタンディングオベーションがあったことは誰も報じない」と指摘。オフの間、ヤンキース、パドレス、メッツの補強が称賛されたが、「過去、20年間(ヘンリーのオーナー就任は2002年)、その3球団とドジャースを合わせても優勝回数は私たちに及ばない」とし、「どのチームもダメなシーズンはある。うちの22年がそうだった」と片づけた。4度も世界一になったのに、今の報道は不公平だという思いだろう。「事実ではない物語が吹聴されているが、とはいえ我々が3億ドルのサラリーを払うかというとノーだ」と投機的な補強は否定している。ハイム・ブルーム編成本部長の仕事ぶりについては「ア・リーグ東地区は一番大変。誰も去年の結果を喜んではいないが、この地区だと5割の成績でも最下位になってしまう」と説明していた。

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2023年2月21日のニュース