亀山つとむ氏 守備センス高い阪神・森下、成功と失敗繰り返して慣れていけばいい

[ 2023年2月21日 07:00 ]

亀山つとむ氏

 【亀山つとむ CHECK】経験者だから分かる。甲子園で右翼を守ることは確かに難しい。好天では右翼から左翼へ風が吹く。いわゆる浜風。天候不良の日は逆になる。ライナー性は真っすぐ伸び、高く上がった飛球は風の影響をもろに受ける。落下点に合わせようとすると、特にファウルゾーン側は押し戻されて間に合わない時があり、最初からしっかりと追う必要がある。

 外野手の試合前のルーティンは、日によって変わる風の方向と強さをバックスクリーン上にある球団旗などを見てチェックすること。森下は元々、守備のセンスはあるので興味を持って練習に取り組めば必ずうまくなる。新庄(剛志)や赤星(憲広)も、守備に物凄いこだわりがあったから名手と呼ばれるまでになった。

 慣れも大事。成功も失敗も繰り返すことで慣れていけばいい。風が強いことを見て、高いフライを打ち上げた練習は筒井コーチのナイスアイデアだろう。外野手のミスは失点につながることが多い。森下がレギュラーをつかむなら守備の意識も高く持ってほしい。 (本紙評論家)

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2023年2月21日のニュース